中西社長は「洋上風力はいったん引くが、地域の共生については引き続き真摯(しんし)に話をさせてほしい」とも述べ、責任を果たしていく考えを示した。面会は冒頭以外非公開。県によると、同社が撤退発表前の27日午前に打診した。
同社の洋上風力は秋田県沖の2海域を含めて計画されていたが、建設費用が4年前の入札時の見込みから2倍以上に膨らみ採算が合わなくなっており、中西社長から撤退に至った理由として説明があったという。
今回の建設計画は再生可能エネルギー確保に加え、過疎化が進む銚子市の発展の起爆剤として期待が大きい。県は洋上風力発電のメンテナンスの拠点として名洗港(同市)の整備に支出分を合わせて総額で約48億円を投じる予定だ。
それだけに、約12分間の面会を終えて記者団の取材に応じた熊谷知事は「県も地元も納得はできない」と改めて強調。地域振興策として漁業支援や雇用創出を掲げてきた同社の「責任の果たし方」については「具体的に協議していくことが重要。今後の取り組みの中で誠意を見せてほしい」と語った。
面会前の定例記者会見では、今回の教訓を踏まえて「政府には事業が完遂し、かつ持続可能な制度を検討した上で、銚子沖での再公募を含めて責任を持って進めてほしい」と要望した。