コメ価格の高騰が日常生活を圧迫する中、市川市は市独自のデジタル地域通貨「ICHICO(イチコ)」を使ってコメを購入すれば税込み価格の30%、1人当たり最大5千ポイント(5千円相当)まで還元されるサービスを22日から始めると発表した。題して「市川でお米を安く‼」キャンペーン。

 財源は国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金。市は同事業を含む一般会計補正予算案を5日開会の市議会定例会に提出する。
 例えば、1袋5千円のコメを3袋購入すれば支払い代金の30%、4500ポイント(4500円相当)の還元を受けることができる。還元ポイントの発行総額が予算上限の7500万円に達し次第終了する。
 イチコは昨年度に本格利用が始まり、利用者は現在約4万人(市外在住も加入可)。市内のイチコ加盟店で実施されるが、コメを扱う米穀店、スーパー、コンビニなどのうち、趣旨に賛同して通常のイチコ決済と異なるQRコード設定がされた店に限る。取扱店には9月半ばごろにPRポスターが提供される予定。
 定例記者会見で田中甲市長は「デジタル地域通貨をスタートさせた市川市だからできる」と胸を張った。
 問い合わせは市デジタル地域通貨推進課(電話)047(712)8598。
(小北清人)
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