2019年9月に千葉県成田市の当時小学1年生で7歳だった小倉美咲さんが、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明になってから21日で6年となった。22年5月には山梨県警の鑑定で美咲さんが亡くなったと判断された。
母のとも子さん(42)が、現地にある献花台の設置を節目となる21日に終えたと明かした。「訃報が出てから3年がたちました。長年管理してくださった皆様ありがとうございました」とのメッセージを千葉日報に寄せた。
 献花台は地権者の協力を得て、有志の人たちで管理してきたという。設置の終了後には、美咲さんが好きな植物で彩る。
 とも子さんは「美咲や私たち家族に想いを寄せてくださった皆様には心から感謝しております」とつづった。毎年、美咲さんを弔うために現地に足を運ぶ人がおり、献花台の設置を終えることを伝えたいとした。
 行方不明後に心を大きく痛めた美咲さんの姉について「少しずつ自分らしさを取り戻し前を向いて歩み始めております」と説明。「私も過去に一つの区切りをつけ、天国から見ている美咲のためにも笑顔で、お世話になった方々へのご恩をお返しながら、一歩一歩自分の人生を歩んでいきたいと思えるようになりました」と記した。
 「まだまだ気持ちの面では行方不明の前の通りにとはいきません」とも明かした上で「天国で美咲と再会した時に胸を張って笑顔でいられるように生きていきたい」と続けた。
 とも子さんは取材に「献花台の設置は終えるが、(美咲さんに)何があったのか解決していない。何か情報を知っていれば協力してほしい」と呼びかけた。

(渡辺翔太)
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