初日の出でにぎわう千葉県銚子市犬吠埼にある「ホテルニュー大新」の予約客がホテルと連絡が取れなくなっている問題で、ホテル運営会社社長の女性が26日、ホテル前で報道陣の取材に応じ、リフォームで休業していると説明した上で「ご迷惑をかけました。すいませんでした」と謝罪した。

 社長は老朽化した施設をリフォームするために10月から休業しており、その頃から旅行サイトからの予約を停止していると主張。来春ごろにホテルを再開させる予定だという。予約客への対応は旅行サイトや市観光協会に任せるとし「宿泊しない限り、うちへは1円も入らない。お金に関しては安心してください」と話し、決済はされないと説明した。
 市によると、ホテル側は25日、県へ来年1月31日までの営業停止を届け出た。
 越川信一市長らが26日、市役所で社長と急きょ面談し、県と市、市観光協会が連携して宿帳や予約サイトを調べて宿泊予約客を確認し、早急に個別連絡することを決めた。また、ホテル玄関口に、ホテル運営会社の連絡先を掲載した看板を設置した。
 社長は一部の従業員へ賃金の未払いがあると認めたが、従業員側に問題があったとの認識を示した。
(伊藤義治)
編集部おすすめ