愛知県岡崎市で昨年夏から保護されている夫妻とみられる高齢の男女2人の身元が、保護から半年経った今も分かっていない。岡崎市によると、2人はともに記憶喪失状態だが、長く関東で生活していたとみられ、千葉県に関する思い出を断片的ながら多く話しているという。
岡崎市は千葉県民にも手がかりの情報提供を呼びかけている。
 2人は昨年8月25日に岡崎市の岡崎城公園近くの交番を訪れ、自殺未遂をしたと話したことから保護された。互いの名前を思い出せないようだが「お父さん」「お母さん」と呼び合っているという。
 岡崎市の聞き取りによると、2人は1982年ごろに四街道市に転居。2年ほど生活した後、千葉市へ引っ越したという。千葉駅前の「そごう」に行った記憶もあるという。千葉では自家用車を運転し、千葉市で何度か免許を更新したという。
 2人とも80歳前後とみられる。男性は身長163・7センチで体重は50・7キロ。女性は身長152・4センチで体重は60・8キロ。女性は物忘れが多いが、男性は認知症のような様子はないという。
 2人を巡っては、千葉市若葉区で2001年に発生した未解決の夫妻失踪事件との関連を指摘する声もSNS上で出たが、管轄の千葉東署は取材に「今回の2人と若葉区の事件との関係はないと認められる」と回答した。

 岡崎市の担当者は「ささいなことでも良いので、心当たりのある方は連絡を」と呼びかけている。情報提供は、同市生活福祉課(電話)0564(23)7923まで。    (井田心平)
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