自身の発達障害を巡って学校管理職らからパワーハラスメントなどの不適切な対応を受け、抑うつ状態となり就労できなくなったとして、県立袖ケ浦特別支援学校(千葉市緑区)の男性教諭(38)が5日までに、県を相手取り、500万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。
 訴状などによると、男性は2018年から同校に勤務。
21年に自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動性障害(ADHD)などの診断を受けた。障害の特性上、話の意味を理解することなどが難しく、学校側にその内容と配慮の必要性を伝えていた。
 昨年10月、男性が障害の特性から校長の話を理解できずにいると、校長に「話を咀嚼(そしゃく)できていない」と言われ、障害を踏まえて業務の改善案を伝えると「障害を言い訳にしたいのか」と笑われるなどした。同12月には、同校を訪れた県教委職員に突然面談を求められてパニックになった際、「障害によるパニックは理由にならない」と大声を出されたという。
 このほか、障害に関する個人情報入り書類の紛失など複数の問題があり、一連の出来事から男性は今年8月、双極性障害に伴う抑うつ状態と診断され、就労できない状態が続いている。男性は5日、同市中央区内で記者会見し「障害を理由に被害に遭いながらも、声を上げられない人々の代弁者になりたい」と訴えた。
 県教委の担当者は「訴状が届いておらず、現時点では回答しかねる」とコメントした。
(別府桜羽子)
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