MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!|『ブラック・ウィドウ』公開記念

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!|『ブラック・ウィドウ』公開記念
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2021年7月、3度の公開延期を経て、ファン待望のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)最新作『ブラック・ウィドウ』が公開されます!

2021年7月8日に劇場公開、翌日の7月9日からDisney+(ディズニープラス)での配信が決定している本作は、シリーズの人気キャラクターである女スパイ「ブラック・ウィドウ」の活躍が描かれる単独作品。

約1年の公開延期を経て、ついに公開されるシリーズ最新作に、全世界の注目が集まっています。

ちなみにMCUとは、マーベル・コミックを原作にした、同じ世界線で繰り広げられるヒーロー映画の総称。

近年では、実力あるインディーズ映画監督の発掘にも力を入れており、タイカ・ワイティティやライアン・クーグラーといった知られざる才能を世に知らしめてきた映画シリーズでもあります。
(そのため、洋画ファンにこそ必見と言えるシリーズなのです!)

今回は第1作から欠かさず、劇場でシリーズを追ってきた筆者が、そんなMCU作品の魅力をご紹介!

シリーズ初心者の方や映画好きの方、ヒーロー映画に興味がない方でも楽しめるように、各作品の見どころを振り返っていきます!

※この記事ではシリーズ第7作『アイアンマン3』から、『アントマン』に至るまで、フェイズ2と分類されるMCU作品の魅力をご紹介します。

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【フェーズ2】
・『アイアンマン3』(2013年)
・『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)
・『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)
・『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
・『アントマン』(2015年)

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--{『アイアンマン3』の魅力}--

『アイアンマン3』の魅力

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アイアンマン3』は、MCUの新章「フェイズ2」の記念すべきスタートを飾ったシリーズ通算7作目。『アイアンマン』シリーズとしては、全3作品を締めくくる完結編となり、『アベンジャーズ』以後のアイアンマンの活躍が描かれます。

ストーリー


人類滅亡の危機をかろうじて回避した“アベンジャーズ”の戦いから1年。合衆国政府は、未曾有の危機に際してヒーローという“個人”の力に頼ることを危惧していた。一方、億万長者にして天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は、悪夢にうなされながらまだ見ぬ敵の影に脅え、何かに憑かれたかのように新型アイアンマンスーツを次々と開発する。そんなある日、心身ともに極限まで追いつめられたトニーは、正体不明の敵“マンダリン”による襲撃を受け、これまで彼を守ってきた世界から放り出されてしまう。全てを失った彼だったが、大切な者たちを守りたいという強い信念から、トニー・スターク=アイアンマンは最後にして最大の戦いに挑むことを決意する……。



PTSDに苦しめられるヒーロー


本作では、シリーズ前作『アベンジャーズ』の展開を踏まえて、PTSD(死に繋がるトラウマ経験によって引き起こされる精神障害)に陥ってしまった主人公の姿が描かれていきます。

地球を脅かす未知の存在を目の当たりにし、九死に一生を得た経験から、新たなアイアンマンスーツの制作に憑りつかれてしまったトニー。
過去作では楽観的なナルシストとして描かれてきた彼が、満身創痍になりながらも戦いに身を投じる姿は衝撃的です。

また、本作では、彼がアイアンマンスーツを装着せず、トニー・スタークという一人の人間として悪に立ち向かう物語が描かれていきます。生身の人間がトラウマに向き合っていく姿に心を打たれる一作なのです。

シリーズの後継者:シェーン・ブラック


本作の監督は、シリーズ前2作を担当したジョン・ファブローさんからシェーン·ブラックさんにバトンタッチされました。

1987年、『プレデター』で俳優として活動する一方、『リーサル・ウェポン』の脚本執筆でも高い評価を得た彼は、2005年の『キスキス,バンバン』で監督デビュー。

ロバート・ダウニー・Jrさんが主演を務めた本作は、『アイアンマン』の製作担当・ケヴィン・ファイギさんによると、主人公を決定する上で大きな後押しとなった作品とのこと。
印象的な主人公のモノローグや独特な話運び、ひねりの利いた脚本などは本作にも通じており、アイアンマンに酷似したヒーローが登場する点も興味深い作品といえます。

また、ロバート・ダウニー・Jrさんの友人でもあるシェーン・ブラックさんは、『アイアンマン』シリーズの製作時から、監督とロバートさんに作品のアドバイスを与えていたという過去もあるそうです。

現実社会に根差したリアルな描写


本作では、シリーズの過去作同様、単なるヒーロー映画では終わらせない、現実社会に根差したリアルな描写が多く見られます。

国家が兵力として管理するヒーローの描写やTVメディアでの情報操作を駆使するテロリストの戦略、敵組織が行う自爆テロや、テクノロジーの発達が引き起こす脅威など、取り扱った題材はさまざま。

現実と地続きかつ、説得力のある世界観だからこそ、主人公の姿に感情移入することができ、物語に感動するのかもしれません。

自分探し映画としての魅力


本作では、「自己」を見失った主人公が苦難を経験することで生き方を模索していく物語とも言えます。

開始早々、自宅を襲撃され、辺境の地へと旅立ったトニー。彼が地元の少年と交流を深め、次第に「自己」のあり方を捉え直していく展開はロードムービーにも近い印象を受けるかもしれません。

第1作目の『アイアンマン』と重なるようでいて、根本的には大きく異なるラストシーンを観た時、どのような感情を抱くのかにも注目してほしい一作です。

アベンジャーズを経た物語


本作では『アベンジャーズ』に向けて進められた過去のMCU作品とは異なり、その後のヒーローの苦悩を描いた部分が印象的でした。

『アベンジャーズ』での戦いを経験したヒーローは、どのように変わっていったのか。

この題材は、本作以降に続く、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカの続編でも描かれていき、「フェイズ2」を象徴する大きなテーマとなっていきます。

また、本作に登場したマンダリンと呼ばれる人物は、シリーズ続編となる短編『王は俺だ』(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』特典映像として収録)に再登場。
彼が率いるテロ組織「テン・リングス」に関しては、2021年9月公開予定の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でも秘密が明かされる予定です。

人気映画シリーズMCUの第7作であり、『アイアンマン』シリーズの完結編となった『アイアンマン3』。
『アベンジャーズ』後、シリーズ初めての作品としても、トニー・スタークというキャラクターを深掘りしたという点でも必見の本作。

ヒーロー映画としてだけでなく、一人の男のロードムービーとしても、鑑賞してほしい一作です。

『アイアンマン3』はDisney+(ディズニープラス)で配信中です!

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--{『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の魅力}--

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の魅力

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マイティ・ソー/ダーク・ワールド』は、『マイティ・ソー』シリーズの第2作であり、MCU通算第8弾となった作品。『アベンジャーズ』以後の世界を舞台に、恋人・ジェーンと再会した雷神・ソーの新たな冒険が描かれます。

ストーリー


ニューヨークに壊滅的な打撃を与えた「アベンジャーズ」の戦いから1年。英国・ロンドンで原因不明の重力異常が発生した。ソーの恋人であり天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、その原因調査のためロンドンへと向かう。だがこの怪異は、宇宙が誕生する以前から存在していた闇の力を復活させ、地球侵略を足掛かりにして全宇宙の滅亡を企むダーク・エルフの仕業だった。調査を進める中、ジェーンはその謎に迫るが、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。その異変に気付いたソー(クリス・ヘムズワース)はジェーンを救うため、故郷アスガルドへ彼女を連れて行く。だが、この行動がアスガルドのみならず全宇宙を危険にさらすことになってしまうのだった。そんな中、ダーク・エルフを率いるマレキス(クリストファー・エクルストン)が、ジェーンの身体に宿ったエネルギーを狙い、アスガルドに攻め込んでくる。マレキスは、かつてアスガルドに敗れ、強い恨みを持つ邪悪にして危険な存在。マレキスの残虐で巧みな攻撃によってアスガルドが危機的状況に追い込まれたとき、ソーは最後の手段として血の繋がらない弟にして宿敵の邪神ロキ(トム・ヒドルストン)に協力を求める。ロキもまた唯一愛する存在が窮地にあることを知り、憎み続けているソーとの共闘を承諾。やがて再びロンドンへと舞台を移したバトルは、さらに壮絶さを増していく……。



『マイティ・ソー』キャストが再集結!


『アベンジャーズ』では、ソーとロキの確執がクローズアップされ、セルヴィグ博士も活躍するなど、予想以上に出番も多かった『マイティ・ソー』のメンバーたち。

しかし、ソーの恋人・ジェーンや、アスガルドの騎士団「ウォリアーズ・スリー」が登場しなかった点で寂しさを抱えたファンも多いはず。

本作では、そんな不満に応えるかのようにサブキャラクターたちが大活躍します!

前作『マイティ・ソー』では、離ればなれになってしまったソーとジェーンの関係性が、本作で、どのように進展していくのかにも注目です。

世界観構築の達人 アラン・テイラー


本作のメガホンをとったのは、アラン・テイラーさん。

セックス・アンド・ザ・シティ』、『マッドメン』、『ゲーム・オブ・スローンズ』など、数多くのTVドラマでエピソード監督を担当し、のちに『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を手掛けることになる彼は、まさしくシリーズの続編を手掛けるプロ。

唯一無二の作品を発表し続ける巨匠・デヴィッド・リンチさんを尊敬し、「世界観構築」にこだわる監督が生み出した本作ではさまざまな世界が舞台になっています!

人間界である「地球」、神の世界「アスガルド」のみならず、ソーの仲間・ホーガンの故郷となる世界や、闇の軍団が生きる世界などが登場し、それらが入り乱れていく壮大なクライマックスにも注目です。

映像の革命


本作では、過去作以上に、独創的な映像が記憶に残ります。

宙に浮く車や空間を飛び越える物質、前作以上に登場箇所が増えた異世界の描写や、壮大な世界を移動しながら行われるバトルシーンなど、過去作とは異なり、地球にはとらわれない舞台設定が斬新です。

過去作では描くことの出来なかった壮大なスケールの物語には、興奮すること間違いなしです!

MCUの今後に繋がるポイント


ロキが変装する思わぬ人物やエンドクレジット後のサプライズシーンなど、過去作を観ていると楽しめる小ネタも盛り沢山な本作ですが、最も注目してほしいのは今後に繋がるアイテムや思わぬ展開の数々です。

本作の重要アイテムとなる「エーテル」(別名:リアリティ・ストーン)は、インフィニティ・ストーンと呼ばれるキーアイテムの1つで、のちの物語の大きな布石に……。

また、ソーの家族に訪れる大きな変化、ロキに待ち受ける予想外な顛末など、本作以降の彼らに待ち受ける展開が気にならずにはいられないラストシーンにも注目です!

MCUの通算8作目を数え、『マイティ・ソー』シリーズの第2弾となった『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』。

『アベンジャーズ』を経て、大人気になった名悪役・ロキの思わぬ活躍や、ソーの「愛」の物語にも期待してほしい本作。

過去作以上に壮大な世界観なため、ファンタジー映画好きにもオススメしたいMCU作品でした!

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』はDisney+(ディズニープラス)で配信中です!

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--{『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の魅力}--

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の魅力

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は『キャプテン・アメリカ』シリーズの第2作であり、MCU通算第9弾となった作品。前作から半世紀以上の年月を経た現代を舞台に、長き眠りから覚めたヒーロー・キャプテン・アメリカの宿命の戦いを描きます。

ストーリー


70年の眠りから覚め、スーパーヒーローのチーム・アベンジャーズの一員としての死闘を繰り広げた後、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)は防衛システムの構築を目指す国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)、通称シールドで活動していた。しかし一緒に戦ってきたシールドの仲間がキャプテン・アメリカやニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)を突如襲撃。シールドの包囲網をかいくぐり逃げるキャプテン・アメリカたちを、ウィンター・ソルジャーが追い詰める。この背景には、恐るべき陰謀が隠されていた……。



因縁の宿敵・ウィンター・ソルジャー登場


本作の注目ポイントは、何といっても、主人公の宿敵で今後のシリーズにおいても大きなカギとなるウィンター・ソルジャーの初登場でしょう。

キャプテン・アメリカに匹敵する力で、主人公の前に立ちふさがる謎の男。
彼に隠された大きな秘密と、主人公の存在意義さえ揺るがしかねない衝撃の事実には、観客の誰もが翻弄されることでしょう!

MCUを代表する監督・ルッソ兄弟


本作は、のちのシリーズを支える兄弟監督のアンソニー&ジョー・ルッソさんの記念すべきMCUデビュー作でもあります。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』といった作品で、複数の人物からなる物語をまとめ上げていく手腕からも明らかなように、アンサンブル劇を得意とすると言われるルッソ兄弟。

それゆえ、本作でも、キャプテン・アメリカを物語の軸として置きつつ、ブラック・ウィドウや、ファルコンといったサブキャラクターたちの背景に触れ、彼らの関係性が深まっていく様を見事に描いています。

不確かな「正義」の物語


本作では、これまで「正義」と信じられてきたものが崩壊していく導入の展開が印象的です。

大きな陰謀に巻き込まれ、逃亡者になりながらも真相を探すことになる男・スティーブ・ロジャース。

戦時中はアメリカの象徴として、組織への「忠誠心」を抱いていた彼が、不確かな「正義」の蔓延る現代で組織に裏切られる展開は衝撃的。

孤独な戦いを強いられる彼が、新たな仲間との出会いを経て、どのように変化していくのかにも注目してほしい一作です。

ウィンター・ソルジャーの意味


本作のタイトルにもなっている「ウィンター・ソルジャー」という言葉は、原作の人気キャラクターで、今回登場する悪役の名前です。

しかし、その名前の由来には、ベトナム戦争帰還兵が軍を告発した「ウィンター・ソルジャー集会」や、哲学者トマス・ペインが提唱した「夏の兵士」(国家の危機から逃げ出す者)という言葉を踏まえた意図もあるとのこと。

厳しい冬(国家の危機)の中で戦う者という意味合いでは、主人公がぴったりな言葉のようにも思えますが、辛い過去を抱えながら戦う本作の相棒・ファルコンや、複雑な過去を持ち、戦う仲間・ブラック・ウィドウに関しても当てはまる言葉なのかもしれません。

アベンジャーズに忍び寄る危機


本作では、これまでのシリーズで、ヒーロー集団・アベンジャーズを支えてきた諜報機関・S.H.I.E.L.D.に、前代未聞の事件が巻き起こります。

今回の出来事から、のちの物語におけるアベンジャーズの立ち位置にも少なからぬ影響があるため、その点においても必見の作品と言えます。

シリーズ通算9作目となり、過去作以上に大人が楽しめる社会派エンターテインメントとして確立された『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。

意外性溢れるストーリーテーリングや、謎が解き明かされていくサスペンス要素など、ヒーロー映画に関わらず、大人向けのドラマ映画アクション映画好きにこそ、観て欲しい一作です。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』はDisney+(ディズニープラス)で配信中です!

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--{『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の魅力}--

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の魅力

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、宇宙の落ちこぼれ集団が銀河の危機に立ち向かう異色SF映画。MCU作品としては、記念すべき第10作でありながら、ファンの間でもほぼ無名のキャラクターたちを起用しています。

ストーリー


9歳の時、何者かによって地球から宇宙に連れ去られたピーター・クイル(クリス・プラット)は20年後、惑星間を渡り歩くトレジャー・ハンターに成長していた。ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体“オーブ”を発見したピーターは、換金のためにザンダー星のブローカーを訪れるが、彼を待っていたのは、宇宙に暗躍する“闇の存在”が送り込んだ暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)だった。賞金稼ぎのアライグマ、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)と相棒の樹木型ヒューマノイド、グルード(声:ヴィン・ディーゼル)も加わって派手な戦いを繰り広げた彼らは、ザンダー星警察に逮捕されてしまう。投獄された4人が銀河一危険な刑務所で出会ったのは、凶暴な囚人ドラックス(デイヴ・バウティスタ)。妻子を殺した犯人の仲間であるガモーラの命を狙うドラックスを、ピーターは制止。実はガモーラは“闇の存在”を裏切り、その支配から逃れようとしていたのだ。オーブを売って金を手に入れたいピーターとロケットたち。復讐に燃えるドラックス。それぞれ目的の異なる5人だったが、ロケットを中心に協力して脱獄。希少なものの収集家で、オーブに大金を払う“コレクター”と呼ばれる男に会うため、宇宙の果ての惑星ノーウェアへ向かう。そこでピーターたちは、コレクターから驚くべき秘密を聞く。“オーブを手にした者は、無限の力を得る”。その頃、5人の動きを察知した“闇の存在”が大軍を送り込んできた。奮闘虚しく敗れ、“闇の存在”の手に落ちるオーブ。彼らは、その力で宇宙の秩序を司るザンダー星を滅ぼし、銀河を混乱と滅亡に陥れようとしていたのだ。この時に及んで、それまで逃げることで生き延びてきたピーターは、何故か戦う覚悟を決める。それはチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”誕生の瞬間だった。ヒーローとは縁遠い生活を送ってきた5人は、宇宙の存亡を賭けた戦いにどう挑むのか!?



ほぼ無名の新キャラクターたち


これまで、アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカと、比較的知名度の高いキャラクターを世に送り出してきたMCUの作品群。

しかし、本作では、原作ファンの中でも、ほぼ無名だったマイナーキャラクターたちを主役にした大抜擢が注目を集めました。

公開前こそ不安視されていた本作ですが、蓋を開けてみると、全世界で大ヒットを記録!

その結果、映画公開後には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』として初の単独TVアニメシリーズが放送されるなど、大人気の作品となりました!

「ならずもの集団の連帯」を描く奇才・ジェームズ・ガン


本作の監督を務めたのは、ジェームズ・ガンさん。

過去には、『スリザー』や『スーパー!』といったエログロ要素が強めのB級映画で知られていた彼ですが、本作の大抜擢で、一躍、ハリウッド映画界を代表する監督の仲間入りを果たしました!

一見、そのキャリアには意外性がみられますが、過去の脚本作を確認してみると、納得する部分はあるのではないでしょうか。

落ちこぼれヒーローたちの人間関係を描いたB級映画『MIS II メン・イン・スパイダー2』(本作では脚本を担当)や、仲間割れをしたメンバーたちが再集結をする『スクービー・ドゥー』シリーズなど、「ならずもの集団の連帯」を見事に描くのが、監督の特徴なのかもしれません。

マーベル版スペースオペラ映画の誕生


宇宙を舞台に、登場人物たちが冒険活劇を繰り広げる作品のことを「スペースオペラ」と言います。

『スターウォーズ』や『スタートレック』など、さまざまな映画でも取り上げられてきたこのジャンルですが、ここに至るまで、ヒーロー映画を描いてきたMCU作品が、この内容を選んだのは異例中の異例

独創的な原作コミックの世界観を再現する形で作りこまれた「極彩色の異星描写」には、『トータル・リコール』や『フィフス・エレメント』のような、どこか懐かしい思いを抱く人も多いかもしれません。

作品を彩るレトロな名曲の数々


カセットプレイヤーが象徴的な小道具として登場する本作では、作品を彩る音楽も大切な要素の一つです。

ジャクソン5の「I Want You Back」といった有名曲から、予告編でも強烈な印象を残したブルー・スウェードの「Hooked on a Feeling」まで、さまざまな楽曲が本作を盛り上げ、唯一無二の世界観を演出しています。

聞いたことがない楽曲であっても、頭から離れないメロディも多く、本作鑑賞後には、サウンドトラックが欲しくなることは間違いないでしょう!

MCU世界における宇宙


本作では、過去のMCU作品で深く描かれることのなかった「宇宙」が舞台になり、シリーズに新たな広がりがもたらされました。

のちに、アベンジャーズ最大の敵となる存在・サノスに育てられたキャラクター・ガモーラや、『キャプテン・マーベル』にも登場するクリー人・ロナンが登場するなど、シリーズファンにはたまらない要素も多数。

また、壮大なMCUのシリーズを繋ぐ6つの石・インフィニティストーンのひとつ・オーブが登場する物語にも注目です!

MCUの記念すべき第10作でありながら、さらなる世界観の拡張に貢献した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。

ヒーロー映画というよりも、チーム映画や、レトロなスペースオペラとしての側面も強く、他作品との繫がりも控えめなため、シリーズの入門作としてもオススメしたい一作です。

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--{『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の魅力}--

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の魅力

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ2 一...の画像はこちら >>

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MCU第11作となった『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、ファン待望のオールスター映画第2弾。エンタメ的な要素が強く、明るい描写が印象的だった前作とは異なり、ダークな世界観が魅力的な一作です。

ストーリー


アイアンマンとして人類の危機を何度も救ってきた実業家で発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、アベンジャーズの限界を誰よりも知っていた。もし自分たちの手に負えない敵が現れた時、誰が愛する人を守るのか。そんな恐れを抱えていた彼は禁断の平和維持システム、人口知能“ウルトロン”を起動させる。だがそのウルトロンが選択する究極の平和とは、平和を脅かす唯一の存在=人類の抹消を意味するものであった……。人類滅亡の危機にアベンジャーズが再び結集。しかし、人知を超えたウルトロンを相手に彼らは為すすべもなく、苦しい闘いを強いられる……。



ウルトロンの誕生


本作では、アイアンマンが作った機械生命体・ウルトロンが暴走します。

これまでも、自身の態度や行いから、さまざまなトラブルを引き起こしてしまったトニー・スターク。

彼の行いが仲間たちにも被害を与えてしまう展開は悲しく、そんな最大の危機をアベンジャーズが、どのように乗り越えていくのかにも注目です。

"チームもの"の名手・ジョス・ウェドン


本作のメガホンをとったのは、前作『アベンジャーズ』に引き続き、ジョス・ウェドン監督。

過去にドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の原作・エピソード監督や、『トイ・ストーリー』の脚本などを務めてきた彼だけに、チームものとしての手腕は確固たるもの。

また、痛快アクション活劇だった前作と比べ、本作では「ヒーローの戦いによって引き起こされる破壊活動」など、シリアスなテーマにも挑戦しており、より重厚な作品になっています。

前作を超えるキャストが集結したオールスター映画


前作では、主役級のヒーローたちが集結した『アベンジャーズ』。

続編となる本作では、そんな前作を超えるようにキャラクター数が増加しています。

各ヒーローの単独映画に登場した脇役メンバーや新キャラクターなど、約20名を超える魅力的な登場人物が集まり、前作以上に、ヒーローたちの戦いに盛り上がりが見られます。

街を破壊するヒーローたちの暴走


本作は、過去の作品以上に「ヒーローたちの暴走」が強調された内容と言えるでしょう。

序盤のとある場面、ソコヴィアの人々を守るためにやってきたアイアンマンのコピーロボットが、市民に煙たがられているという描写。

この場面がヒーローの偽善を象徴していることは、のちのマキシモフ兄妹の発言に寄って明らかになりますが、劇中では、ヒーローたちの暴走によって、市民に被害が起きる出来事が多数発生します。

アイアンマンが作り出したウルトロンの暴走、洗脳によって自我を失ったハルクなどなど。

ヒーローたちの加害性というポイントは、のちに続く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でも、深く掘り下げられることになります。

アベンジャーズの見る夢


本作では、アベンジャーズが敵対する双子の妹 ・スカーレット・ウィッチの魔術を受け、悪夢を見る場面が登場します。

アイアンマンは、自分を除いたアベンジャーズメンバーが全滅してしまう夢。

ブラック・ウィドウは、スパイとして育てられた過酷な幼少期の記憶。

キャプテン・アメリカは、愛する人との果たせなかった約束の場所。

ソーは、自身の新たなパワーが目覚めて、故郷の仲間に追い詰められる夢。

このような形で彼らが見た夢は、のちのシリーズの布石にもなっており、その後の作品を鑑賞した後、改めて考えてみると、別の見え方になってくるのが興味深いポイントです。

ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』の第2弾となった『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。

明るいテイストだった前作とは異なり、シリアスな作風で描かれる内容にヒーローたちの人間らしさが強調された名作でした!

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はDisney+(ディズニープラス)で配信中です!

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--{『アントマン』の魅力}--

『アントマン』の魅力

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!|『ブラック・ウィドウ』公開記念
 
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アントマン』は、「フェイズ2」のラストを締めくくるMCU第12作。オールスター作品の前作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』とは異なり、ファミリー映画の形式で冴えない中年ヒーロー・アントマンの誕生秘話を描きます。

ストーリー


やる気も能力もあるのに、なぜか空回りばかりのスコット・ラング(ポール・ラッド)は、仕事も家庭も失って絶体絶命。別れた妻と暮らす最愛の娘の養育費すら払えなくなった彼に、最後にして唯一の仕事のオファーが舞い込む。それは、身長わずか1.5cmに変身できる特殊なスーツを着用し、驚異的な能力を持つ“アントマン”になることだった。アントマン・スーツを着れば、誰でもアントマンになることが可能。とはいえ、それとヒーローになることは別の話だった。スーツを着用したスコットは、アントマンのパワーを使いこなすため、満身創痍でトレーニングに奮闘する。だが、思い描いていたカッコいいヒーローになるには、あまりにも長く険しい道のりが待っていた。最愛の娘のために猛特訓を開始した彼は、本当のヒーローとなり、人生のセカンド・チャンスをつかむことができるのか?そして、アントマンに託された決死のミッションとは……?



ヒーローによるファミリー映画


比較的シリアス路線だった前作に比べ、ファミリー向け映画としての魅力に溢れているのが『アントマン』の魅力でしょう。

コソ泥ゆえに妻から愛想を尽かされ、最愛の娘にも会えなくなってしまった主人公。

そんな彼が人生の再起をかけ、娘のために奮闘する物語はファミリー映画の王道といえるのではないでしょうか。

彼が変身するヒーローが、アリのように小さくなれる変わり種な能力という設定も相まって、家族で楽しめるアドベンチャー映画として完成されているのも、本作ならではの魅力です。

ファミリー向けコメディ映画の風雲児・ペイトン・リード


本作のメガホンをとったのは、ペイトン・リード監督。

過去に『チアーズ!』、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』など、映画ファンからも絶大な支持を集めるコメディ作品を世に送り出しただけあって、その手腕は見事。

本作でも、主演・ポール・ラッドさんの卓越したコメディセンスを引き出し、テンポの良い会話劇を積み上げており、誰が見ても楽しめるコメディ映画としての価値に磨きをかけていました。

縮みゆく人間のヒーロー映画


縮みゆく人間』、『ミクロの決死圏』、『ミクロキッズ』など、これまでも様々な作品で描かれてきた縮んだ人間たちの大冒険。

しかし、そのような題材でヒーロー映画を実現した作品は本作が初めてでしょう。

巨大なアリや、身の危険さえ感じてしまう巨大な玩具など、映画だからこそ描くことの出来るファンタジックな世界には、興奮すること間違いなしでしょう!

幻のエドガー・ライト版


MCU設立の立役者に『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が携わっていたのは、知る人ぞ知る真実かもしれません。

『アイアンマン』が公開される以前、2006年ごろに『アントマン』の映画化を企画し、MCUの構想にも様々な助言をしていたと語られるエドガー・ライト監督。
(実は、2005年から始まった映画『ファンタスティック・フォー』シリーズでも監督を務める予定だったとも言われています。)

マーベル映画への熱意から、ファンも本作の製作を期待していたのですが、脚本執筆段階でスタジオ側と創作上の相違が起き、降板。
アダム・マッケイ監督(『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『バイス』)に引き継いだのち、最終的には、ペイトン・リード監督がメガホンをとることになりました。

そのため、本作の脚本には彼らの名前もクレジットされており、主人公が冴えない中年男性という部分や彼が働く先がアイスクリーム店という設定は、エドガー・ライト脚本の名残といえるのかもしれません。
(エドガー・ライト監督は、コーンのアイスクリーム=コルネットが登場するスリー・フレーバー・コルネット3部作なる過去作を手掛けています。)

MCU作品としての魅力


一見、MCUの中では、異端ともいえる『アントマン』の立ち位置。

しかし、本作をみると、しっかり、アベンジャーズのメンバーと同じ世界線に存在することが強調されています。

作品の冒頭では、シリーズを代表する人気キャラクターの父が登場し、その横には、彼と共に活躍した、あの女性の姿も!

劇中、アントマンがアベンジャーズの倉庫に忍び込むシーンでは、とあるヒーローも登場するため、シリーズを追っていると、驚くような場面も多数含まれています。

人気映画シリーズMCUの第12作となり、「フェイズ2」のラストを締めくくった『アントマン』。

本作では、コメディキャラクターとして印象深い彼ですが、のちの作品では、思わぬ大活躍も……⁈

これまでの作品とは、かなり異なるライトな作品ではありますが、だからこそ、楽しめるかもしれないヒーロー映画とファミリー向けコメディ映画が融合した奇跡の一作でした!

『アントマン』はDisney+(ディズニープラス)で配信中です!

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(文:大矢哲紀)

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