「ひきこもり先生」第2話レビュー:「走れ、走れーっ!」子どもの背中を押してやることが大人の役割(※ストーリーネタバレあり)

「私は子どもいません、子ども産んでません。産んでみたかった……。育ててみたかった……。もっと大事にしろよ、自分の産んだ子ども!」

ビールをジョッキであおり、陽平に「強いですね」と言われて藍子は「好きなだけよ」と返すが、これはダブルミーニング。彼女は「子どもを守る」強い使命感があり、今の仕事が好きで仕方がないのだろう。しかし、藍子のきれいごとは、ユキが訴える母親と生活のリアリティに通じない。藍子は自分の無力さにひとり涙を流す。大人だって悩んでいる。それでも、子どもを守らなければいけないのだ。

かつては時代のヒロインを演じていた鈴木保奈美が、この作品では芯が強くて気のいいおばちゃんにしか見えないのが素晴らしい。風俗で働く母親を演じる内山理名の変貌ぶりも凄まじかった。征二役の南出凌嘉は「姉ちゃんの恋人」に続いて好演。これからますますすごい役者になっていくだろう。

一方、陽平は「食べること」と「好きなこと」が気になっていた。前者は生きることそのもの、後者は心の健康に大きく関わってくる。いわば、人間の核にあたるものだ。

人間、生きていれば腹が減る。でも、辛いことがあると、食べることを拒絶するようになる。征一は征二が持ってきたサンドウィッチを振り払ってしまったし、藍子も悩んでいるときは焼き鳥を口にしなかった。征二がオムライスや陽平が持参した焼きとり弁当を頬張るのは、彼の心がまだそれほど病んでいない証拠でもある。

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