「孤独のグルメ Season9」画像ギャラリーへ

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第1話レビュー:新シリーズ開幕! 飲食店を勇気づけるかのように五郎さんは食べる

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第2話レビュー:まさかの定食2つ食い! うおォん、俺は一人魚市場だ!

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第3話レビュー:よくわからない外国メシも美味しくいただく五郎さん

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第4話レビュー:食べて個人店を応援! いつも以上に食べまくる五郎さんがすごすぎる

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第5話レビュー:焼肉暴れ食いが“俺の夏フェス”だ!

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第6話レビュー:みんなの笑顔が見える安くて美味い店は「日常の奇跡」だ

【関連記事】「孤独のグルメ Season9」第7話レビュー:”熱っ、辛っ、うまっ”の三拍子、貴州料理を食べに行こう

2021年7月9日、テレビ東京金曜深夜枠に「孤独のグルメ」が帰ってくる!
輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎を演じるのは、松重豊。食欲をそそる料理と五郎の大胆な食べっぷりに注目だ。

本記事では、第8話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「孤独のグルメ Season9」第8話レビュー

松重豊演じる井之頭五郎が“黙食”で食べまくる「孤独のグルメ Season9」。なんと8月25日に原作版「孤独のグルメ」公式ツイッターが始動! 連載開始後27年目で公式アカウントができるなんて聞いたことがない。最初のツイートには「飲食業界の皆様に経緯を込めて、今こそ“黙食”を――」と記されていた。今、世の中で求められているのは五郎さんスタイルだ。

さて、第8話で五郎さんがやってきたのは群馬県高崎市にある焼きまんじゅうの「オリタ」。原作ファンならおなじみだが、実はドラマ版には初登場のお店。ちゃんと元気に営業しているんだなぁ。「ん? これは複雑な甘さだ。いや、すごい甘さだと言っていい」という五郎さんのセリフも原作どおり。原作ではちょっと複雑な表情を浮かべていたが、ドラマの五郎さんはとっても満足そうなのもいいね。

五郎さんが仕事で向かったのは、高崎電気館。大正2年にできた高崎市初の映画館なのだそう。場内は趣があって素晴らしい。ここはぜひ行ってみたい! 建物にかかっていた映画の看板のタイトルは「美食道ロンリネス」。これは「劇場版 孤独のグルメ」? 主演になっている赤松比呂志は、「孤独のグルメ」の「映像」としてクレジットされているスタッフさん。赤松氏の写真を確認したら、ちゃんと看板の絵と一致していた。芸が細かい!

高崎の飲み屋街をさまよった五郎さんが入ったのは、おにぎり処「えんむすび」。大将が三宅裕司で客が阿佐ヶ谷姉妹って、この店、濃すぎる! おしゃべり好きの店主を演じる三宅裕司がめちゃくちゃ似合っているのは、さすがの芸達者ぶり。「えんむすび」はカウンターでネタを頼むと、おにぎりが出てくる寿司屋のようなおにぎり屋さん。おにぎりは少し小ぶりで、いろいろな味を楽しめるのが嬉しい。

五郎さんがオーダーしたのは、「うに」「いか明太」「ねぎ味噌」「なめこ汁」「鮎塩焼き」「かずのこ」「しょうが」「あなご」「大海老にんにく炒め」「しゃけ」「たらこ」「まぐろ〈づけ〉」「川のり」「山椒」。おにぎり11個ってすごすぎ!

今回のナイスモノローグは、「食いたいものを食いたように食えばいいんだけどさ。フン」「まずは心のドローンを飛ばし、全貌を把握してから攻めるべしだ」「おむすび、いい名前だ。米と海苔、それだけでおかずを握り込む。それだけ。作る人と食べる人を結ぶ」「同じ日本人でも多種多様な心が、この小さな丸くて三角の食べ物に、優しく握られている」。

おにぎりって、多様性を優しく受け止めてくれる食べ物だったんだ! と改めて気づかせてくれるモノローグだった。お腹がすいたのでおにぎり買ってこようっと。

(文:大山くまお)

「孤独のグルメ Season9」第8話ストーリー

 


群馬県高崎市にて「焼きまんじゅう」のお店の席に座っている五郎(松重豊)。運ばれてきたのは、タレがたっぷりかかった、アンイリの焼きまんじゅう。さらにアンナシも食べ、小腹を満たした五郎は店を後にし、商談相手の藤山(田中俊介)が待つ事務所に向かう。藤山と一緒にいた事務員・白川(磯野貴理子)に五郎は手土産の洋菓子を渡すと、藤山は白川に耳打ちをし、お願いする…。商談も終わりかけ「焼きまんじゅう」を白川が買って戻り、五郎に藤山が進めるが、既に食べてきたことを五郎が話すと、藤山は白川に「皆で食べて」とすぐに下げられてしまう。さっき食べてきたものの、まだまだ焼きまんじゅうを食べたかった五郎。おかげで一気に空腹になり、店を探すことに。すると、五郎の前に現れたのは「おにぎり処」。この出会いは何かの縁だ、と入店するが…。

--{「孤独のグルメ Season9」作品情報}--

【作品情報】

数々の話題作を生み出しているテレビ東京金曜深夜の代名詞『ドラマ24』。
この度、7月から松重豊主演、人気グルメドキュメンタリードラマの第9弾「孤独のグルメ Season9」が、連続ドラマとしては約2年ぶりに放送スタートすることが決定しました。
「孤独のグルメ」は原作・久住昌之、画・谷口ジローの同名人気コミックをもとにドラマ化。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重豊)が営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描いたグルメドキュメンタリードラマです。2012年1月、深夜にひっそりと放送がスタートするや、食欲をそそる料理と松重豊が演じる五郎の大胆な「食べっぷり」や「心の声」が話題となり、ハマる人が続出!さらに、2017年から2020年と4年連続で大晦日の夜にスペシャルドラマを放送し、本作の続編を待ち望む声が高まる中、ついに最新シーズンが始動!
今回のSeason9では、家族経営などの小さなお店をメインに、コロナ禍で再注目&再評価される【独り飯】をさらに掘り下げ、お腹も心も満たしてくれる飲食店と主人公の物語を構成!選りすぐりのお店と共に、かつて訪れた懐かしのお店も再訪。果たして五郎はどんな街で、どんな絶品グルメと出会うのか!?そして、深夜だからこそ、お腹が空くこと間違いなしの絶品グルメシーンに五郎のたべっぷりと番組9年の歴史、今昔物語にも是非、ご注目ください!

出演:松重豊

原作:『孤独のグルメ』 作/久住昌之・画/谷口ジロー(週刊SPA!)

脚本:田口佳宏、児玉頼子

音楽:久住昌之 ザ・スクリーントーンズ

チーフプロデューサー:阿部真士

プロデューサー:小松幸敏(テレビ東京)、 吉見健士(共同テレビ)、 菊池武博(共同テレビ)

演出:井川尊史、北畑龍一、北尾賢人、佐々木豪

制作協力:共同テレビジョン

製作:テレビ東京
編集部おすすめ