1926年に岩手・盛岡で生まれた中村は、1949年に資生堂に入社。
没後初の回顧展となる同展では、「一業、一社、一生、一広告」をモットーに掲げ、企業デザイナーという立場を貫いた中村が、戦前のイラスト表現の伝統を色濃く受け継ぎながら、製版の工夫や大胆なトリミングなどの手法を用いて、写真を素材とする独自の表現スタイルを確立した軌跡を振り返る。
なお、資生堂銀座ビルでは資生堂宣伝制作部員の若手クリエイターによる『Beauty Graphics 2014 3人の資生堂アートディレクター展』も本日6月2日から開催。凸版印刷株式会社の協力を得て資生堂宣伝・デザイン部のアートディレクター志賀玲子、花原正基、西本歩の3人が自由なイメージで次代の美人像を表現したポスターを展示する。なお、外部クリエイターとしてTAKCOM、Satoshi Saïkusaらが一部作品に協力している。