アメデオ・モディリアーニの歴史的な立ち位置を再考する『モディリアーニを探して ―アヴァンギャルドから古典主義へ』が、9月15日まで神奈川・箱根町のポーラ美術館で開催されている。

イタリアに生まれ、1906年にフランス・パリに移り住んだモディリアーニは、20世紀初頭に世界中からパリに集まった若い芸術家を指す「エコール・ド・パリ」を代表する画家・彫刻家。
当時は一部から高い評価を受けたが、生活苦などによって退廃的な生活を送り、1920年に35歳で命を落とした。

同展では、ポスト印象派やフォービスム、キュビズム、プリミティビズムといった多様な芸術が盛んになっていた20世紀初頭のパリで過ごしたモディリアーニの10数年に着目。独特な造形の肖像で知られる油彩画だけでなく、素描や彫刻も展示するほか、ポール・セザンヌやパブロ・ピカソ、モーリス・ユトリロ、コンスタンティン・ブランクーシら同時代にパリで芸術活動を行い、モディリアーニを刺激したアーティストたちの作品も紹介。モディリアーニの作品19点を含む65点の作品を通してモディリアーニを多面的に捉え、その実像に迫る。
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