1972年にファッションモデルとして『パリコレクション』に参加した後、資生堂の専属モデルとなった山口小夜子。
同展では、雑誌、写真、スクラップブック、人形、資生堂のアーカイヴから山口の活動の軌跡を辿るほか、山口をミューズとしたデザイナーの作品や所蔵していた服を「小夜子マネキン」によって展示し、「ウェアリスト」を名乗り「着る」ことをパフォーマンスにまで高めた山口の創造性に迫る。
また、山口が晩年に手掛けたパフォーマンス映像の上映に加え、かつて山口とコラボレーションを行った宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモによる山口に捧げる新作インスタレーションを展示。さらに、山口が急逝する直前に新聞紙上で往復書簡を予定していたという森村泰昌も新作を発表する。
なお、山口に関連する写真資料や論考、松岡正剛、中西俊夫、山川冬樹らによるエッセイを収めた展覧会書籍も刊行予定。また、会期中は関連イベントとして、トーク、パフォーマンス、ファッションショー、ワークショップなどが開催される。詳細はオフィシャルサイトで随時発表される。