国宝『鳥獣人物戯画』は、墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いた京都・高山寺に伝わる絵巻。
同展では、2009年から4年間にわたって解体修理された『鳥獣戯画』の甲、乙、丙、丁の全4巻を展示。さらに、掛軸などに仕立て直されて伝来し、現在までに国内外で確認されている断簡全5幅も展示され、現存する『鳥獣戯画』の全てを鑑賞できる展覧会となる。また、高山寺の文化財や動物彫刻と共に、『明恵上人像(樹上坐禅像)』『仏眼仏母像』『華厳宗祖師絵伝』などの国宝も展示される。
また、同展は前期と後期に分けて開催。会期中に一部展示作品と展示場面の変更が行われ、『鳥獣戯画』は全4巻の各前半部が前期、後半部分が後期に展示される。