Text by CINRA編集部
個展『藤本壮介の建築:原初・未来・森』が、7月2日から森美術館で開催される。
1971年に北海道で生まれ、東京とパリ、深圳に設計事務所を構える藤本壮介。
藤本にとって初の大規模個展となる同展。原初から存在する「森」は藤本の創作の核であり、副題「原初・未来・森」には、「森」が未来の建築や社会のモデルになるという想いが込められているのだという。
同展では、活動初期から現在も進行している世界各地でのプロジェクトまで、四半世紀の活動の歩みを紹介する。これまで手がけた世界各地での作品の展示の他、大阪・関西万博の象徴となっている「大屋根リング」のコンセプトを、5分の1部分模型の展示や外観写真、資料などを通して紐解く。また、倉方俊輔(建築史家、大阪公立大学教授)、幅允孝(ブックディレクター、有限会社バッハ代表)、宮田裕章(データサイエンティスト、慶應義塾大学教授)らとコラボレーションを行った作品を展示する。
展示のほか、シンポジウムやトークセッション、などのラーニングプログラムも開催される。会期は11月9日までを予定。
【藤本壮介のメッセージ】
今回の個展は、いわゆる回顧展というより、現在進行形で、むしろ未来を向いているものです。

藤本壮介
《明治公園整備・管理運営事業》
2026年竣工予定
福岡

藤本壮介
《武蔵野美術大学美術館・図書館》
2010年
東京
撮影:阿野太一

藤本壮介
《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2013》
2013年
ロンドン
撮影:イワン・バーン

藤本壮介
《白井屋ホテル》
2020年
群馬
撮影:田中克昌