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Text by CINRA編集部



映画『楓』が12月19日に全国公開。アナウンスメント映像、1stビジュアルが到着した。



同作は、1998年にリリースされたスピッツの8thアルバム『フェイクファー』に収録され、同年にシングルカットされた楽曲“楓”を原案・主題歌にした作品。「楓」の花言葉でもある「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」をキーワードに、大切な人を失った2人の男女が前へ進もうとする姿を季節の移り変わりを通して描く。



監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲。脚本を『東京リベンジャーズ』などの髙橋泉が手がける。



アナウンスメント映像、1stビジュアルはニュージーランドで撮影。緑豊かな山々、湖などニュージーランドの自然や、赤く色づいた「楓」の葉と夕暮れの日の光が差し込むニュージーランドの空に加え、車のラジオから流れる音楽、路地裏の階段、学校の屋上といった日常の風景が映し出されている。



スピッツの楽曲“楓”を行定勲監督が映画化。12月19日公開



スピッツの楽曲“楓”を行定勲監督が映画化。12月19日公開



スピッツの楽曲“楓”を行定勲監督が映画化。12月19日公開



【行定勲監督のコメント】
この映画は喪失から立ち直れない人々を描く物語です。
人間の美しさだけでなく愚かさや身勝手さが露呈するのが恋愛だ。だから、ひとりでは生きていけない弱さや狡さがそこに介在する。
楓の花言葉には、『調和』『美しい変化』『大切な思い出』『遠慮』とあります。
私は『遠慮』をこの物語の核にして恋愛を描きたいと思いました。人の為に自分の気持ちを遠慮させて相手のことを想う男。

その想いに気付きながらも、失くした最愛の人のことを想い続ける女。
20年前に『世界の中心で、愛をさけぶ』を作った。あの映画は失った人を心に、再び歩き出すことを決意したラストだった。それから20年後に、スピッツの名曲にインスパイアされた再生の物語に携わるという巡り合わせに胸を熱くしている。



【井手陽子プロデューサーのコメント】
スピッツの「楓」は、決して色褪せることなく、多くの人に長く愛され続けている名曲です。
私にとっても、人生を通して聴き続けてきた曲といっても過言ではありません。
年を重ね、別れを経験するたびに、いつも自分を未来へと導いてくれました。 
“楓”の花言葉には、『調和』『美しい変化』『大切な思い出』『遠慮』の意味があります。
人生には、多くの別れがあり、喪失は誰もが経験するでしょう。
その悲しみは、すぐに癒えることはない。それでも、季節は変わらず巡っていく。
流れる時間の中で、様々な感情が複雑に交差する。


忘れられない、忘れたくない想い。新たに生まれる想い。
純粋すぎるがゆえ、ときに残酷な想いを抱え、人はどう生きていくのか。
大切な思い出を胸に、美しく変化する男女の想いを描けたらと思いました。
「楓」から生まれたこの映画が、誰かの人生に寄り添い、未来への希望となることを願います。

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