Text by CINRA編集部
立命館大学が2026年4月にデザイン・アート学部、大学院デザイン・アート学研究科を京都・衣笠キャンパスに開設する。
(2026年4月開設に向け学部設置届出中。
「美的感性」を育てる
新学部のコンセプトには、デザインやアートといった営みに深く関わることでしか得られない美的感性をこの場で磨いていく、という意志を込めており、「まち全体がラーニングプレイス」と捉え、京都という街が守り継いできた文化資源を生かした産学連携プロジェクトでの共創を実践するとともに、学生がデザインやアートのプロセスを実際に経験しながら学ぶことで美的感性を磨いてほしいと考えているという。
「次世代研究大学」こその学び
立命館大学が蓄積してきた研究リソースを教育に活用していることも新学部の学びの特徴の一つ。たとえば、国内外にある日本文化資源のデジタルアーカイブ国際共同研究拠点である「立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)」では、傑出したデジタルアーカイブやデータベース管理技術を用い、有形・無形の資源を後世に伝達することに取り組んでいる。京都での地域連携に加え、国内外の博物館・美術館などと協働するプロジェクトも数多く実施されている。
デザイン・アートの第一線で活躍する教授陣が学びをサポート
学生の学びを支えるのはデザイン、アートの第一線で活動する20人を超える教授陣。実践的なキャリア、深い専門性に特化した教授陣が理論と実践知を往還するカリキュラムのもと、学生らの「自分の学びを自分でデザインする」挑戦に伴走する。
またオンラインやオンデマンド授業などを活用し、リアルとバーチャルを融合した学習環境を整備することで既存の方法論や時間・空間的な制限にとらわれることなく、学びを深めていくことを目指す。
新学部が目指す人材とは
新学部では、CX(クリエイティブ・トランスフォーメーション)という新しい概念を提唱。「社会生活にクリエイティブで変革を促す」という意味を指し、さまざまな企業や組織におけるビジョン策定や、社会課題解決のためのビジネス創出など、従来の枠組みを超えた分野・領域で創造的なマインドセットを持つCX人材を育成していく。
8月2日、3日には衣笠キャンパス、大阪いばらきキャンパス、びわこ・くさつキャンパスでオープンキャンパスを実施。デザイン・アート学部の摸擬講義や学部説明会(ライブ配信あり)が衣笠キャンパスで行われる。

オープンスタジオ(現段階で建設・整備が計画されている建物・施設のイメージ図です)