Text by CINRA編集部
ゲーム教養番組『ゲームゲノム』の新作が8月20日からNHK総合で三夜連続放送される。
『ゲームゲノム』はゲームのプレイ体験を通して受け取ってきた感情や価値観、クリエイターたちの創意工夫や哲学を「ゲームゲノム(遺伝子)」と呼び、その魅力や奥深さに迫る番組。
今回は『モンスターハンター』『桃太郎電鉄』『ゲーム音楽SP』を放送。MCを三浦大知、ナレーションを神谷浩史、悠木碧、テーマ音楽を下村陽子、イメージイラストを天野喜孝、上國料勇が担当した。
今回の発表とあわせて『ファイナルファンタジー』シリーズなどのアートディレクションを務め、イラストレーター、洋画家として活動する上國料勇が手がけた新たなキービジュアルも公開。「さらなるゲームの深淵へ」というキャッチコピーとともに、三浦大知が飛び込んでいく姿が描かれている。
【第一夜】
タイトル:生態をとらえる ~モンスターハンター~
放送日:8月20日(水)23:00~23:29 NHK総合/NHKプラスで同時配信・1週間見逃し配信あり
ゲスト:山田裕貴、藤岡要、徳田優也
番組概要:
狩猟ゲームの名作「モンスターハンター」シリーズを取り上げる。巨大なモンスターと対峙し、ハンティングに挑む本作。狩猟生活という独自の世界観が多くのプレイヤーを魅了し、初代発売から21年、累計販売1億2000万本を超えるなど、その人気は世界に広がっている。本シリーズの特徴は、作りこまれたモンスターの”生態”。生息地や好きな食べ物に留まらず、フィールドに擬態する、死んだふりをしてプレイヤーを欺くなど動物さながらの行動が緻密に表現されている。そうした生態を読み解くことが、狩猟成功の鍵となるのだ。今回の見どころは、特別に許されたゲーム開発現場への取材。
【第二夜】
タイトル:喜怒哀楽のレール~桃太郎電鉄~
放送日:8月21日(木)23:00~23:29 NHK総合/NHKプラスで同時配信・1週間見逃し配信あり
ゲスト:ヒャダイン、犬山紙子、本多大夢(ROIROM)、浜川路己(ROIROM)、さくまあきら、桝田省治、岡村憲明、堀井雄二
番組概要:
パーティーゲームの金字塔「桃太郎電鉄」シリーズを取り上げる。最大4人で日本全国をすごろく形式で移動しながら各地の物件を購入し、1番のお金持ちを目指す本作は、シンプルなルールで世代問わず白熱できることから、家族や友人たちとプレイした記憶が多くの日本人に刻まれている。近年は「地理や経済の勉強になる」と学校現場への導入も進む。そんな本作の生みの親であるクリエイターのさくまあきらが守ってきた哲学が「画面の中ではなく、画面の前を作る」こと。そこに込められた、プレイヤーの“喜怒哀楽”を揺さぶる旅路の秘密をひも解く。
【第三夜】
タイトル:ゲーム音楽SP
放送日:8月22日(金)23:00~23:29 NHK総合/NHKプラスで同時配信・1週間見逃し配信あり
ゲスト:植松伸夫、水口哲也、岩本翔
番組概要:
プレイ体験を音で彩る“ゲーム音楽”をテーマにお届けする。東京五輪開会式では、ゲーム音楽が入場曲に使用され大きな話題に。ゲーム音楽はなぜここまで愛されるのか。そして、ゲーム音楽ならではの魅力とは。MC三浦大知がスタジオを飛び出し、キーパーソンを訪ねる。一人目は「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がけた植松伸夫。
【三浦大知のコメント】
今回の新作3本は、シーズン1やシーズン2で築き上げてきた番組の形からさらにブラッシュアップされていて、これまでと違った角度から「ゲームゲノム」を深掘りする内容になっていました。「モンハン」回や「桃鉄」回では、これまでのようにスタジオでゲームクリエイターの方々と対談形式でじっくり話を聞きながらも、ゲーム開発を支える様々なクリエイターたちのこだわりが垣間見えるロケが増えていたり、ゲームの魅力をより感じられるようなプレイシーンも豊富になり、見ごたえがたっぷりの番組になっていました。また、「ゲーム音楽SP」回では僕自身もロケに参加させてもらいました。各クリエイターさんたちの現場を見させてもらいながら話を聞けたので、普段のスタジオ収録とは違った雰囲気で、より奥深い話を聞けて新たな気付きをたくさんいただけるようなそんな場になりました。ゲームファンはもちろん、今回紹介するタイトルをやったことがないような方でも、「へ~!」「すごい!」と思ってもらえるような内容がたくさんあるので、ぜひ3本とも見ていただけたらなと思います。
【上國料勇のコメント】
今までNHKのお仕事をしたことはなかったのですが、いきなり大役をお任せ頂きました。まずゲーム制作の裏側を紹介して頂くという非常に貴重な番組のコンセプトもあり、その番組のアートを描くというのは大変難しいなと感じました。

























