星野源が堺雅人主演の映画『平場の月』主題歌“いきどまり”を書...の画像はこちら >>



Text by CINRA編集部



星野源が映画『平場の月』の主題歌を担当することが発表された。



11月14日より全国東宝系で公開される『平場の月』は、朝倉かすみの同名小説を原作に、中学時代の初恋の相手同士である男女が時を経て再会し、惹かれ合う姿を描いたラブストーリー。



妻と別れ、地元の印刷会社に再就職した主人公・青砥健将役を堺雅人、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子役を井川遥、2人の中学生時代を坂元愛登と一色香澄が演じる。監督は『花束みたいな恋をした』の土井裕泰。脚本を『ある男』の向井康介が手がけた。



主題歌は星野源が書き下ろした“いきどまり”。同曲を使用した最新予告編には、再会した青砥と須藤がともに過ごす時間の中で「なんかちょうどいい」距離へと徐々に関係を深めていく様子が映し出される。ナレーションは一色香澄が担当。



【星野源のコメント】
ある日、土井監督と那須田プロデューサーが「直に話したい」と僕の作業場まで来てくれました。映画『平場の月』の主題歌を制作して欲しいというオファーでした。今まで何度もお仕事ご一緒しているけど、こんな風に自分の居場所まで来てくれて3人だけで話すなんて滅多にないなあ、と嬉しかったのを覚えています。いただいた脚本を読み、ピアノをぽろぽろと鳴らしながら作曲していきました。最近私は自身を焼き付けるような楽曲を書いてきましたが、この新曲「いきどまり」は自身を歌ったものではなく、歌の中に物語があり、それが一人称で語られる楽曲です。劇場の中で、そして貴方の中で、ぜひこの楽曲を聴いてください。



【堺雅人のコメント】
曲を聴きながら、井川遥さん演じる須藤と過ごしたいろいろなシーンを思い出しました。映画の世界を、月光にも似た淡く優しい光で照らしてくれるような曲ですね。また、「間違いだらけの優しさ」「忘れられぬ呪い」「行き止まりの二人」といった、星野さんが言葉にしてくださったフレーズのおかげで、物語をより理解できた気がします。出演者として本当に嬉しく思います。星野さん、ありがとうございました。



【土井裕泰監督のコメント】
俳優・星野源とはこれまで何度か仕事をしてきたけれど、勿論そのずっと前から、彼の音楽や文章のファンだった。紛れもない現代のPOPSTARでありながら、その表現のベースには常に市井の人の視線や実感があって、だからこそ彼の眼を通して見た世界はとても信用できる。
この平場の男女の物語は彼の眼にはどんな風に映るのだろうか?ある時、そんな興味に急にとらわれて、多忙な彼に台本を届けに行ってしまった。
数か月経って、ツアーが一段落した彼から返ってきたのは、彼の声とピアノだけのシンプルで美しい曲だった。
「切ない、大人の、恋物語」などという惹句ではとても掬いきれない、愚かしくも愛おしい人間の営みへの眼差しがあって、シニカルなのに温かく、諦念の中にささやかな希望を忘れていない。
この曲をもって完結することができる「平場の月」はなんと幸福な映画だろう。星野源の歌う言葉を、どうか劇場で、最後の一音までもらさずに聴いてほしい。



星野源が堺雅人主演の映画『平場の月』主題歌“いきどまり”を書き下ろし。予告編到着



星野源が堺雅人主演の映画『平場の月』主題歌“いきどまり”を書き下ろし。予告編到着

©2025映画「平場の月」製作委員会

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