映画『大名倒産』(公開中)のトークイベント付き上映会が13日に都内で行われ、桜田通、前田哲監督が登壇した。

同作はベストセラー作家・浅田次郎による傑作時代小説の映画化作。
越後・丹生山藩の鮭役人の子・間垣小四郎(神木隆之介)がひょんなことから一国の大名になるが、藩には莫大な借金があった。次々と無理難題に巻き込まれていく若殿を中心に巻き起こる、笑いと涙の傑作エンターテインメントとなる。

事前にSNSで募集された質問に2人が答える同イベント。桜田は質問に答える前に、集まった観客に、「『大名倒産』を何回観ましたか?」と逆に質問をぶつける。すると、すでに8回鑑賞したという観客もおり、驚きの表情を浮かべていた。

そして、撮影中のエピソードなど寄せられた様々な質問に答えていった2人だったが、質問の中には「桜田さん、前田監督のボイトレの再現をお願いします」というお願いも。
桜田は「(演じた)喜三郎の和歌を現場で初めてやったときに、監督に指導いただいたのが、通称:ボイトレ」と説明。照れる前田監督も巻き込みながら、撮影当時の現場の様子を再現して、笑いを誘った。

また、「喜三郎のスピンオフを作るとしたら、どんなお話にしたいですか?」と聞かれると、前田監督は「スピンオフは僕の中でもう決まっています!」と話し、観客を驚かせる。ストーリーについても「殿になった小四郎(神木)に対して、元気になった喜三郎が『(自分が)殿になる!』と言い出すという……」と明かす。殺伐とした内容になるのでは? と危惧する桜田だったが、「(スピンオフは)ミュージカルに変わるから! 殺伐とした権力闘争を楽しく歌いながら踊りながら描く」と次回作の構想を語っていた。

これを聞いた桜田も、「今回は病に伏していて、動くシーンがなかったので、次があるならアクティブな部分をこだわりたいと思っていたので、あながち……。
和歌もラップ調になっていたり!」と乗り気な様子で考えを巡らせていた。

この日はイベントに参加できなかった神木が、ムービーでサプライズ登場。「“あの”桜田通さん……」と独特な語り口で切り出した神木は、「親友として仲良くさせていただきまして、やっぱり仲がいいからこそ安心してお芝居ができたかなと思っています。でも通とは、お仕事の話とか、思っていることとか話したことがありません。桜田通にとってプロフェッショナルとは? ぜひ聞かせていただけたら嬉しいです」と親友ならではの質問をぶつける。

これに対し、桜田は「同じ空間にいるプロフェッショナルの方々を信じる」と回答。
「自分の中のプロフェッショナルは、その信じている人たちの世界に入っていくこと。一緒に何かを作っていくということは、自分の中のこだわりでもあります」と自身のプロフェッショナルとしての姿勢を明かした。