『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage(通称『ヒプステ』)の大型ライブ公演である、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Battle of Pride 2023-が開催されている。

同シリーズはキングレコード EVIL LINE RECORDS が手掛ける音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(通称 ヒプマイ)の舞台化作品シリーズで、2019年11月よりtrack.1~5、ライブ公演Battle of Pride、《Rep LIVE》などを上演。
2022年9月からは《2ndD.R.B》のストーリーを展開した。現在開催されているライブ公演-Battle of Pride 2023-はいままでヒプステに登場した全ディビジョンが集合するだけでなく、キャストが『ヒプステ』を卒業する集大成のライブとなっている。今回は、開幕前に行われた稽古の取材を行い、独占レポートする。

※このレポートは公演内容のネタバレを含みます

この日は同作品に登場する、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!“山田 一郎役:高野 洸、山田 二郎役:松田昇大、山田 三郎役:永島龍之介、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW“碧棺 左馬刻役:阿部顕嵐、入間 銃兎役:水江建太、毒島 メイソン 理鶯役:バーンズ勇気、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”飴村 乱数役:安井謙太郎、夢野 幻太郎役:坂田隆一郎、有栖川 帝統役:滝澤 諒、シンジュク・ディビジョン“麻天狼”神宮寺 寂雷役:鮎川太陽、伊弉冉 一二三役:新木宏典、観音坂 独歩役:井出卓也、オオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”白膠木 簓役:荒牧慶彦、躑躅森 盧笙役:里中将道、天谷奴 零役:郷本直也、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”波羅夷 空却役:廣野凌大、四十物 十四役:加藤大悟、天国 獄役:青柳塁斗、アカバネ・ディビジョン“North Bastard“堂庵 和聖役:岸本勇太、狐久里 梁山役:南部海人、アサクサ・ディビジョン“鬼瓦ボンバーズ”鬼灯 甚八役:加藤良輔、影向 道四郎役:結城伽寿也、“糸の会”大蜘蛛 弾襄役:植野堀 誠、“道頓堀ダイバーズ“小鳥遊 ハル役:星野勇太、綿本 裕孝役:北乃颯希、茜ヶ久保 遼太郎役:高橋祐理、“D4“谷ケ崎 伊吹役:高橋駿一、有馬 正弦役:福澤 侑、阿久根 燐童役:岡野海斗、時空院 丞武役:後藤 大、ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”Toyotaka、RYO、gash!、SHINSUKE、HILOMU、Dolton、KENTA、GeN、KIMUTAKUが集結。演出は植木豪が務める。
○稽古について高野洸、阿部顕嵐、演出の植木豪がコメント

全41名が出演するライブについて、阿部は「出演する人数が多いからこそ、相乗効果で通し稽古をするごとにどんどん良くなってる気がするし、ボルテージが上がってるような感触があります」と熱気を感じている様子。
実際に全ディビジョンが集まる曲では、稽古場いっぱいに詰まった圧巻の人数で、迫力のあるパフォーマンスを見せ魅了する。

高野は「僕が初めて聴く他のディビジョンの曲もあって、どれも聴いていて『めっちゃいい』と思ったり。出演者だけど、見ていて面白いです」と稽古の段階から太鼓判を押す。高野が「みんなが士気高くやっている」とも言う通り、通し稽古の開始前には鮎川が率先して「ここの振りを確認した方がいいんじゃないですか?」と提案し、該当者がその場に集まって練習する場面も。演出の植木は「みんなの結束力と、お互いのリスペクトが見えて、“ヒプステファミリー”なんだと、稽古場でもすごく感じています」と表している。

一方で植木は「見渡すみんな仲間だけど、それぞれ他のチームがやっているときには『向こうは何してくれるんだ?』という目で見ているところがあって、やっぱりディビジョンごとで、バトルしている。
オリジナルディビジョンやキャラクターからは『負けないぞ』という気持ちを感じるし、どこかが“上がる”と、他のチームも上がってくることがすごくある」ともコメント。各ディビジョンごとのパートでは、周囲でじっと見ているキャストや、控え室のモニターでチェックしているキャストの姿も。またキャストがアクロバットを成功させると“D.D.B”を中心に歓声も上がっていた。

今回のライブならではの演出も行われ、左馬刻&簓の曲の後には、パフォーマンスを終えた阿部と荒牧が真剣に話し込んで精度を高めている。一郎&空却の曲の稽古では、空却が投げたペットボトル受け取る一郎が、危うく落としそうになるハプニング。こちらも稽古が終わった後、高野と廣野が自主的に“ペットボトル投げ”の練習をするなど、すぐに反復する様子が見て取れる。
また曲中に後ろで待機している阿部と安井が“D4”のダンスを真似して完璧に踊っていたりと、キャスト陣は楽しみながらハードな稽古に臨んでいるようだ。

今回で同シリーズを卒業となるが、稽古にあたっては「今までの集大成で、かなりいろんなものを詰め込んでいながら、ずっと勢いが止まらないまま進んでいく」(高野)、「いい意味でいつも通りです。安心というか、“最後感”はまだ正直感じてないし、感じてないのがいいのかなと思います」(阿部)と、盛り上がりながらも自然体のキャストたち。植木は「H歴を具象化したような世界観は、僕たちももすごく意識しているし、今回さらに上げていこうと思っているので、稽古場でも映像や照明、みんなのパフォーマンスを想像しながら『すごいライブになりそうだな』と思っています」と期待を煽っていた。

ライブはすでに大阪・大阪城ホール公演を終え、7日~10日にかけて神奈川・ぴあアリーナMM公演を開催予定。初日公演(3日12:00)、千秋楽公演(10日17:00)の模様はABEMA PPV ONLINE LIVEにて配信も行われる(見逃し配信あり)。


撮影:泉山美代子