Discordは12月5日、モバイルアプリ「Discord」(iOS、Android)のリニューアルを発表した。

2015年にリリースされたモバイルアプリは、デスクトップ版を縮小したような設計で、操作性や信頼性に対してユーザーから不満の声が上がっていた。
新しいモバイルアプリの開発では、デスクトップ版の全てを詰め込むのではなく、「モバイルならではの優れたDiscord体験」を目標にデザイン・機能をすべて見直した。その結果、タッチで操作しやすく、より高速で信頼性の高いアプリになった。また、バーチャルにつながる感覚で楽しめる新ユーザーインターフェイスの音声・ビデオ通話、最大25MBの無料ファイルアップロードなど、モバイルでの友達とのコミュニケーションや共有に役立つ改善を行なっている。

新デザインでは画面下部に、「Servers(サーバー)」「メッセージ(Messages)」「Notifications(通知)」「You」の4つのタブを切り替えるボタンが並ぶ。

「サーバー」には、画面の左側にサーバーが縦に並ぶ。一覧性に優れたナビゲーションが維持された一方で、メッセージが独立したタブに分けられた。
その「メッセージ」では、会話をお気に入り登録してチャットのトップに表示したり、検索バーを使ってすべてのディスカッションでメッセージ、ファイル、ピン、添付ファイルを検索することができる。また、会話でメッセージを長押しするのではなく、スワイプで素早く返信できる。「通知」には、サーバーイベント、フレンドリクエスト、メッセージの返信など通知が集約される。通知は確認後に自動で消去されるようになった。「You」には、ユーザー名、プロフィール画像、友達リストなどが表示され、アカウント設定にもこのタブからアクセスする(Youのダブルタップで設定に直接アクセス可能)。

テーマに「Midnight」が追加された。
これはダークよりも黒く、OLEDディスプレイで完全な黒で表示される。

リニューアルでサイズが小さくなり、初回起動時のデータ使用量が4分の1に減少した。それらによって起動速度がAndroidアプリで55%、iOSアプリで43%短くなった。安定性も向上しており、Androidアプリはクラッシュ率が半減している。

サーバーやDMの会話を行き来する際、モバイルアプリは最大700の最近のメッセージを自動的に保存する。それによって以前の会話の内容を確認したり、会話をキャッチアップする際に、バッファされるのを待つことなくスムーズにスクロールでき、通信が不安定になっても多くのメッセージにアクセスできる。