緑茶のペットボトル飲料「伊右衛門」「綾鷹」「キリン 生茶」が、2024年春の“ほぼ同時期”にリニューアルした…そんな話を聞きつけました。しかも、どれも「大刷新」を自称するほどの改変が行われたのだそうです。


えっ、なになに? 示し合わせたみたいにリニューアルするだなんて。まるで職場ではそんな素振りは一切なかったのに、急に同じ日・同じ場所の写真をSNSで更新したせいでデートしていたことがバレたカップルみたいな展開じゃないですか!(?)

…という冗談はさておき、“各茶”のリリースを読んでいると、それぞれにリニューアルの方向性も異なる様子。ぜひぜひ飲み比べてみたくなりますね~。

ということで今回の記事では、リニューアルされた緑茶ペット3商品と、ついでに入手した「アサヒ 颯」「お~いお茶」も合わせた5商品の飲み比べをお送りします。

まずは簡単に、各茶リニューアルの方向性から確認しておきましょうか。
○キリン 生茶

「キリン 生茶」は、新製法の「凍結あまみ製法」を新たに採用し、お茶っ葉を細かく砕いた「微粉砕茶葉」をこれまでの3倍に増やすことで、“甘み”を重視したリニューアルを行ったといいます。


パッケージも大幅に変更されていて、これまでの「緑色」から「白」を基調にしたデザインに。ボトルの形やロゴデザインにまで手を入れていて、まさに「刷新」という言葉がふさわしい変わりようです。これ、ぱっと見たら「生茶だ」と認識できないぐらい変わってるな。攻めてますねえ。

○伊右衛門

続いての「伊右衛門」(サントリー)は、茶葉量を1.5倍に、抹茶量を3倍に増量。それに伴い、苦渋みを感じるカテキンが約2倍に、コクが約3倍に増えるなどして「史上最高レベルの濃さ」になったのだそうです。
どれだけ増やすんだよ! という増加具合なのですが、とにかく濃くしたいという気持ちは非常に伝わった。

ちなみにパッケージも、以前のデザインと比べるとだいぶ緑色が「濃いめ」になっているようですね。細かいところだけどこだわりを感じる。

○綾鷹

最後の「綾鷹」(日本コカ・コーラ)は、200種以上の試作から茶葉選定を行い、3年の年月をかけて「淹れたて一杯目」のような味わいを目指したといいます。一杯目ってどういうことだろうと思ったけど、リリースを読んでいると爽やかさを重視しているようですね。

ボトルデザインも刷新されたのですが、特徴的なのが容量。
水分補給ニーズの高まりを考慮して、メインパッケージの容量が525ml→650mlに増えています。身も蓋もないこと言いますけど、お茶って、容量が多ければ多いほど嬉しいじゃないですか。これは助かる。

○飲み比べスタート!

それでは早速、飲み比べをスタートしていきましょう! 今回は、当記事の担当編集・Aさんの協力を得て、どのお茶がどれなのか分からないように“目隠し”状態でレビューして、後で答えを知るという、海原雄山が山岡士郎に勝負を挑むときに提案しそうな方法で味を比較していきます。

○1杯目

まずは、1杯目、いってみましょう。

飲んでみますと、あっ、……緑茶です! すっごいスタンダードな緑茶ですね。
子どもの頃、おばあちゃんの家で飲んだ味に近い気がします。

ちなみに、正解は「伊右衛門」でした!

なるほどなるほど、カテキンを約2倍にして“苦渋み”も増えているそうなので、それもあって「おばあちゃんの家で飲んだ緑茶」みたいな味になっているのかもしれません。面白い。

○2杯目

続いて2杯目です。味の違いを全く感じられなかったらどうしよう…緊張する…。

飲んでみますと、えええっ、全然違う! これ緑茶ですか? 香りも風味も、どちらかというとジャスミンティーっぽい“抜け感”と“強さ”を感じますね。


Aさんが「変なトラップ」でも仕掛けたんじゃないかと不安になりましたが、正解は…「アサヒ 颯」でした!

こちらは、「香り」にかなりこだわった緑茶とのことで、公式サイトを見ると「これは新しい!」「緑茶らしくない」と賛否寄せられているようです。へーこんな緑茶もあるのか。筆者は、実は飲んだことがなかったのですが、これはこれで好きかもしれない。
○3杯目

どんどんいきましょう。続いての3杯目は…。

飲んでみますと、おっと、だいぶ爽やか系ですね。
さっぱりしてるけど、後味にはほんのり甘さもある…かもしれない。グイグイと行きやすいです。

正解は、「キリン 生茶」でした!

おおおーやっぱり「甘さ」押しなだけはありますね。めっちゃ甘いわけではなくて、個人的には「感じるか感じないか」ぐらいの甘みですが、Aさんは「まあまあ感じる」とのことなので、個人差があるかもしれません。
○4杯目

4杯目にもなってくると、いろんなお茶を飲みすぎて舌が「ゲシュタルト崩壊」を起こしはじめています。お仕事だからがんばるぞ…。

飲んでみますと…おおおーっと、スッキリ感! 緑茶感もありつつ、今までで一番の爽やかさがあります。キンキンに冷やして飲んだら美味しいかもしれない。

気になる正解は…「綾鷹」でした!

各茶、ちゃんと方向性に沿った違いがあって面白いですね。「のど越し」重視で夏にがぶ飲みするならこれかもしれない。
○5杯目

もはや正解は分かっているのですが、最後の5杯目、いってみましょう。

鼻を近づけると、わー、お茶っ葉の香りがしっかりします。飲んでみますと、味も「濃さ」を感じられますね。緑茶感でいうと、実は一番強めかもしれません。

こちらの正解は、「お~いお茶」(伊藤園)でした。

1990年に世界で初めてのペットボトル入り緑茶飲料(1.5 リットル)を販売し、緑茶ペットの“始祖”ともいえる「お~いお茶」。さすが茶葉をしっかり感じられる味わいでした。濃いめを求める人にはぴったりじゃないでしょうかね。
○各茶の差がちゃんとあって面白い

ということで、「緑茶ペットボトル飲料」5種の比較レビューでした。実施する前は「お茶の味の違いなんてレビューできるのだろうか。全部同じ味だったらどうしよう」と不安だらけだったのですが、意外と方向性の違いを感じられて面白かったです。各茶、いろいろな努力をしていたんだなあ。

筆者もこれからは、「生茶はねえ、綾鷹はねえ…」と、「味の違いが分かる人」としてコンビニなどでドヤっていきたいと思います。

増田 ますだ ネットニュースのライター・編集者。上手すぎるイラストで日々感じたことやできごとをインスタグラムで漫画にしています。 この著者の記事一覧はこちら