元々原作の大ファンであったという藤ヶ谷は、発売当初から衝撃を受け、これまでも様々なメディアで“好きな小説”として紹介し映像化を熱望してきた。
藤ヶ谷と同じく辻村深月作品に並々ならぬ思いがあふれる奈緒は「私は辻村さんの小説が本当に大好きな中で、今回の映画は、改めて男女のすれ違いってすごくミステリーなんだなって思ったんです。真実の“嘘”について、気づくポイントが男女で全然違ったり、読者の中でもすれ違いが起きるって、すごいことだなって 思います。藤ヶ谷さんが(みんなに)『読んで』って言いたくなるのは分かります。出会ってほしいって思います。もし 私が10代の時に出会ってたら、20代の間で出会ってきた自分の中の“傲慢さ”をもうちょっと許せたかもしれないとも思います」とコメント。
原作愛にあふれる藤ヶ谷と奈緒のキャスティングに加え、繊細な心情描写と映像美に定評がある萩原健太郎監督がタッグを組み、登場人物の奥底に潜む繊細な心情描写をスクリーンに描き出した。完成した映画を鑑賞した辻村氏は本作の完成度を絶賛。
【編集部MEMO】
映画『傲慢と善良』は、辻村深月氏による同名小説の実写化作。仕事も恋愛も順調だった30代の架(藤ヶ谷太輔)は、長年つきあった彼女にフラれてしまい、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始めるも1年たっても結婚まで踏み切れずにいたある日、ストーカーの存在を告白される。 そんな矢先「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた真実からの着信が。彼女を守らなければとようやく婚約した直後、真実が突然消えた。居場所を探すうち明らかになっていく、知りたくなかった過去と嘘。すべてをさらけ出した2人の“一生に一度の選択”とは。
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