Appleがポッドキャスト・プラットフォーム「Apple Podcast」のWeb版アプリの提供を開始した。URLはpodcasts.apple.com。
Safari、Chrome、Edge、Firefoxなど主要なブラウザで動作し、170以上の国・地域で利用可能である。

これまでもApple Podcastで配信されているポッドキャストをWebでストリーミング再生することはできたが、シンプルなWebプレイヤーだった。新しいWebアプリは、MacやiOSの「ポッドキャスト」アプリと基本的に同じユーザーインターフェイスを持つ。Webブラウザで開くと、左側のサイドバーに検索ボックスと共に「ホーム」「見つける」「トップランキング」の切り替えボタンが並ぶ。

Apple IDによるサインインなしでも、検索した番組や見つけた番組のエピソードの再生が可能である。Apple IDでサインインすることで、サイドバーに自分の「ライブラリ」が追加され、フォロー中の番組、最近のアップデート、最新エピソード、保存済みエピソード、チャンネルなどが同期される。エピソードの視聴状況も同期され、アプリとWeb版間での再生位置の引き継ぎが可能となる。ユーザーの履歴や好みに基づいたおすすめも表示される。

Webアプリでは、再生速度の変更(0.75倍/1.25倍/1.5倍/2倍)や文字起こしの表示といった高度なプレイヤー機能は利用できないが、Web版の登場により、Appleのデバイス以外でもApple IDアカウントで管理しているポッドキャストを楽しめるようになった。Apple Podcastで共有されたエピソードのリンクは、Appleのデバイスでは「ポッドキャスト」アプリで開き、その他のデバイスではWebブラウザで開く。

ポッドキャストは2000年代中旬にiPodから普及し始め、そのため現在もApple Podcastの利用者は多い。だが、市場の成長に伴い、SpotifyやPocket Castsなど、デバイスやOSを問わず利用できるサービスの人気が高まっている。
Appleは近年、サービスのマルチプラットフォーム対応を進めており、Apple Music、Apple TVに続いて、7月にAppleマップのWeb版のベータ提供を開始した。
編集部おすすめ