本作は、プロポーズされたその日に恋人の雄介を事故で亡くしたさえ子と、その雄介の心臓を提供され命を救われた成瀬の、“さよなら”から始まる愛の物語。
坂口と生田は劇中でピアノを弾くシーンがあるが、手元も含め吹き替えなしで本人が演じたという。
生田は「僕はピアノを弾いたことがなくて、『ドってどこですか?』というところから始まっているんです。そこから半年以上ずっと毎日毎日ピアノと触れて。それもプレッシャーでしたね」と吐露。「初めてピアノのレッスンに行ったときに、『生田さん全世界配信です。音を出して当て振りすることはできます。でも僕は嘘をつきたくありません』と監督に熱い言葉を言われて、『僕は嘘つきたいな~嫌だな~』と思いましたけど、一生懸命やった甲斐がある素晴らしいシーンに仕上がったと思います」と語った。
坂口も「ある程度弾けるようになるとどんどん難易度が上がっていくんです。曲が弾けるようになったと思うと、もうちょっとアレンジを加えてもいいんじゃないかと。練習してもどんどんレベルが上がっていくから本当に大変でした」と苦労を吐露し、生田の方に目を向けると生田も「大変でした」と同調した。
黒崎監督は「本当に申し訳ありませんでした」と2人に言葉をかけてから、「本当に1カットたりとも吹き替えているカットがないんです。