楽天モバイルは1月29日、法人向けの生成AIサービス「Rakuten AI for Business」を発表した。ユーザーが入力した質問に対し、AIがチャット形式で返答をするサービス。
営業資料の作成やメールの作成、アイデアの立案など、さまざまなビジネスシーンや業務に合わせたプロンプトのテンプレートを豊富に用意しており、質問したい内容に応じて空欄を埋めるだけで質問が作成でき、精度の高いAIの回答が得られるよう工夫した。低コストで導入できる点をアピールし、大企業と比べてAI活用が進んでいない中小企業を中心に売り込む。

初期費用は無料で、基本料金は月1,100円(10万文字の入出力を含む)。10万文字を超過した場合、1,000文字ごとに11円の従量料金が発生する。

ビジネスの業務効率を高めるために開発した法人向けの生成AIサービス。パソコンやスマホのWebブラウザーで利用する。生成AIの活用で難関となるプロンプト作成を手助けするため、さまざまなビジネスシーンや業務、職種に合わせたプロンプトのテンプレートを多数用意し、目的に合ったテンプレートを選んで必要な項目を埋めるだけでAIへの質問が作成でき、精度の高いAIの回答が得られるよう工夫したのが特徴。このシステムはすでに楽天グループ社内で使われており、メール作成の時間が54%、営業資料作成の時間が48%も削減できたという。

別料金となるが、AI活用事例の共有や、生成AIに関する知識を深める研修、導入後の定着を支援するコンサルティングなども提供する。

楽天モバイル 代表取締役 共同CEOの鈴木和洋氏は「AIはまだ一部の大企業しか利用していない状況。業務の利用シーンに合ったプロンプトを考えるのが難しい、といった背景がある。楽天グループでの利用で得た知見を生かしたテンプレートを提供し、あらゆる企業の業務効率が高められるAIに仕上げた。
中小企業を力づける存在になれる」と自信を見せた。
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