Appleは3月5日、M4 MaxおよびM3 Ultraチップを搭載した新型「Mac Studio」を発表した。価格は328,800円から。
発表後に予約受付が始まっており、3月12日に発売される。

Mac Studioは、2023年に2世代目となるM2 Max/ M2 Ultra搭載モデルが登場して以来、約1年9か月ぶりのアップデートとなる。今回のモデルではMaxチップが「M4 Max」、Ultraチップが「M3 Ultra」と、2世代にまたがる形で刷新された。搭載可能なユニファイドメモリとストレージが大幅に強化され、M3 Ultraでは819GB/sのメモリ帯域幅で512GBのユニファイドメモリ、16TBのストレージを選択できる。これにより、プロフェッショナルクリエイターの作業はもちろん、より高度なAIモデルのオンデバイス実行が可能となる。前世代のM2 Ultra搭載Mac Studioは、最大192GBのユニファイドメモリ、最大8TBのストレージを搭載可能であった。

M4 Maxは、最大16コアCPU、最大40コアGPU、16コアNeural Engineとなっている。ユニファイドメモリは36GBをベースに、48GB、64GB、128GBが用意されている。ストレージは、512GB、1TB、2TB、4TB、8TB。Appleによれば、M4 Max搭載Mac Studioは初代のM1 Maxバージョンよりも最大3.5倍高速で、最もパワフルなIntelベースの27インチiMacと比較して最大6.1倍の性能向上を実現している。

M3 Ultraは従来のUltraチップと同様に、2つのM3 Maxをシリコンインターポーザ技術で結合し、高帯域幅の通信を可能にしている。最大32コアCPU、最大80コアGPU、32コアNeural Engineという構成。
ユニファイドメモリは96GBをベースに、256GB、512GBが選択可能。ストレージは、1TB、2TB、4TB、8TB、16TBとなっている。

Appleによると、Final Cut Proでの8Kビデオのレンダリングのパフォーマンスが、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大1.4倍高速。大容量ユニファイドメモリを活用することで、LM Studioを用いた数千億ものパラメータを持つLLMによるトークン生成が、M1 Ultra搭載Mac Studioと比較して最大16.9倍高速化されている。

新しいMac Sturioは、転送速度が最大120Gb/sのThunderbolt 5ポートを搭載。外部ディスプレイ、高速ストレージ、拡張シャーシ、高度なネットワークソリューションなど、高い拡張性を実現し、クリエイターやプロフェッショナルユーザーのワークフローを強力にサポートする。

ポート類は、背面にThunderbolt 5(USB-C)ポート×4、USB 3(USB-A)×2、HDMI 2.1、10Gb Ethernet、3.5mmヘッドフォンジャックを備える。前面にはSDXCカードスロット(UHS-II)を搭載し、M4 MaxモデルはUSB-Cポート×2、M3 UltraモデルはThunderbolt 5×2となる。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(802.11ax)およびBluetooth 5.3に対応。

本体サイズは、19.7x19.7x9.5cmで、重量はM4 Maxモデルが2.74kg、M3 Ultraモデルは3.64kg。
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