4月からビールなど酒類値上げへ - 買いだめする人の割合は?【3000人調査】

mitorizは3月26日、「酒類の値上げに関する調査」の結果を発表した。調査は2025年3月14日～3月16日、消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の20歳以上の会員(平均年齢50.8歳)3,010名を対象にインターネットで行われた。○2025年4月の酒類の値上げの認知率は54.4%大手ビール会社のビールを含む800以上の酒類商品が2025年4月に値上げを迎える。「2025年4月の酒類値上げを知っているか」調査した結果、「知っている」が54.4%、「知らない」が45.6%となり、認知度はわずかに「知っている」側が上回るものの、大きな差は見られなかった。年代別でも、多少のばらつきはあるものの顕著な違いはなさそうだ。値上げに関する情報が広く浸透している一方で、価格変動に慣れたことで関心が薄れている層が存在する可能性も考えられる。○自宅での飲酒は「毎日」が20.7%「自宅で飲酒する頻度」について調査した結果、「毎日飲む(20.7%)」と「週に4～5日飲む(9.1%)」を合わせて29.8%と、約3割の人は週4日以上、自宅で飲酒する習慣があることがわかった。一方で「自宅では飲まない(外食のみ)」の6.6%と「酒をまったく飲まない」の22.1%を合わせると、自宅で飲酒しない人は28.7%となり、約3割は自宅での飲酒習慣がないことがわかった。年代別でみると、年齢が上がるほど飲酒頻度は高い傾向があり、60代以上では「毎日飲む」割合が27.8%と最も高くなっている。反対に、20代では「酒をまったく飲まない」が36.8%や「自宅では飲まない(外食のみ)」が16.2%と、若年層ほど自宅で飲酒をする習慣がないことが確認された。○自宅で飲む酒の種類自宅で飲酒をする2,147人を対象に「自宅で飲む酒の種類」について調査した結果、最も多く選ばれたのは「ビール(72.0%)」で、次いで「チューハイ・サワー(57.1%)」「発泡酒(33.7%)」「新ジャンル(第3のビール)(30.8%)」が続いており、自宅で飲まれている酒はビール系の割合が高いことが分かる。年代別でみると、40代以上ではビールが最も飲まれているのに対し、20代と30代では「チューハイ・サワー」が最も多く選ばれている。特に20代ではその割合が81.3%と高く、他の年代と比べても際立っている。また「日本酒」や「焼酎」は年齢が上がるほど飲まれる傾向があり、どちらも60代以上で最も多く選ばれた。一方で、20代・30代では他年代と比較して「カクテル」や「果実酒」が多く選ばれており、若年層は甘口で飲みやすい酒を好んでいることがわかる。○自宅で飲む酒の選び方自宅で飲酒をする2,147人を対象に「自宅で飲む酒の選び方」について調査した。最も多かったのは「特にこだわりはなく、気分や価格で選ぶ(26.0%)」だった。次いで「いつも同じ銘柄を選ぶ(23.8%)」「基本的には同じ銘柄だが、気分やシーンによって変える(22.9%)」「いくつかの銘柄をローテーションして飲む(22.6%)」と続きましたが、ほぼ同程度の割合となっており、全体ではあまり差が出ない結果となった。ただし「新商品や期間限定の商品を試すことが多い」と答えた人は4.1%と、積極的に新しい商品にトライする人は少数派といえそうだ。年代別でみると、20代は「特にこだわりはなく、気分や価格で選ぶ(37.5%)」が最も多く、30代も含めて、若年層はその時の気分や価格重視の傾向が強いことがわかる。一方で、60代以上では「いつも決まった銘柄を選ぶ(27.5%)」が全ての年代で最も高く、年代が上がるほど決まった銘柄を愛飲している傾向がみられる。○値上げ前に買い溜めするつもりは約6割自宅で飲酒をする2,147人を対象に「値上げ前後の行動」について調査した結果、値上げ前に買い溜めをする人の割合は合わせて57.9%となった。内訳をみると比率が高い方から「少しだけ買い溜める(26.2%)」「ある程度買い溜める(24.6%)」「できるだけ多く買い溜める(7.1%)」となっており、大量の買い溜めを考えている人は多くないことがわかる。値上げ後の行動については「割引セールや安い店舗・購入タイミングを狙う(41.1%)」が最も多いものの「値段を気にせず、これまで通り購入する(28.4%)」が続いており、値上げ後も購入スタイルを変えない層が約3割存在している。また「購入頻度を減らす(8.8%)」「飲む量を減らす(5.7%)」といった、値上げを機に消費量を見直す層は多くはないようだ。○SNSやアプリのキャンペーンへの関心自宅で飲酒をする2,147人を対象にSNSやアプリのキャンペーン(1本無料プレゼントなど)への関心を調査した。その結果「関心があり、良く参加している(27.0%)」と「関心があり、たまに参加している(33.4%)」を合わせ60.4%となった。また17.0%が「関心はなかったが、値上げ後は参加を検討したい」と回答している。年代別に「良く参加している」と「たまに参加している」の合計を比較すると、30代～50代は60%を超える一方で、20代は50.0%、60代以上は53.9%とやや低めだった。20代は酒への関心の低さ、60代以上はデジタルキャンペーンへの馴染みの薄さが影響している可能性が考えられそうだ。

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