「キャンペーンやポイント還元の二重取りがしたい」「スマホの機種変更に合わせてアカウントを作り直したい」といった場合、PayPayのアカウントを複数所有したいケースもあるでしょう。PayPayでは複数の電話番号があれば複数アカウントの発行自体は可能ですが、規約によって複数のアカウント所有は禁止されています。

今回は複数アカウントの所有に関する規約と、複数端末でアカウントを利用する方法などを解説します。

PayPayで複数アカウントを所有することは可能?

結論から言えば、複数の電話番号を所有している場合は複数アカウントの「発行」自体は可能ですが、複数アカウント所有はPayPay社の規約上禁止されています。

PayPayマネーの複数アカウント所有は規約上禁止

複数のPayPayマネーアカウントを持つことは、「PayPay残高利用規約」で明確に禁止されています。

PayPayの複数アカウント所有は可能?複数端末でPayPa...の画像はこちら >>

PayPay残高利用規約第3編第1条2項において、「利用者は、PayPayマネーアカウントを複数保有することはできません。」と明文で禁止されています(画像はPayPay公式サイトより引用)

参考元:PayPay残高利用規約

キャンペーンでの特典の不正取得などを目的とした複数所有も禁止

「PayPayサービス利用規約」では、キャンペーン特典の不正取得などを目的とした複数アカウントの利用が認められた場合、PayPay社が通知することなく利用の停止やアカウント削除をできるものとされています。

PayPayの複数アカウント所有は可能?複数端末でPayPayを使うにはどうすればいい?
キャンペーンでの特典の不正取得などを目的とした複数所有も禁止

PayPayサービス利用規約11.(8)において、「キャンペーン等によって付与される特典を不正に得る目的で同一のお客様が二つ以上のアカウントを利用した場合」には、データやコンテンツの削除、利用の停止、アカウント削除などPayPay社が必要かつ適切と合理的に判断する措置を講じることができると定められています(画像はPayPay公式サイトより引用)

参考元:PayPayサービス利用規約

複数の電話番号を所有している場合は「発行」自体は可能

PayPayでは一つの電話番号につき一つのアカウントを紐づけることができます。つまり、複数の電話番号を所有している場合は、複数アカウントの「発行」自体は可能です。ただし、「PayPayマネー」の複数アカウント所有は前述した通り規約違反です。

また、PayPayマネーを利用する際に必要な「本人確認」も、同一人物が複数アカウントすべてで行うこともできません。本人確認されたアカウントは「一人につき、一つまで」だからです。

実際に複数のPayPayアカウントを保有しても、2つ目以降のアカウントではできることが非常に少なく「あまり意味が無い」と言えるでしょう。

PayPayの本人確認の意味や、本人確認するとできるようになることなどについてはこちらの記事も参考にしてください。

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複数端末でPayPayを使うにはどうすればいい?

PayPayは複数の端末から1つのアカウントへログインし、利用することが可能です。

PayPayではスマホやタブレット、パソコンなど複数端末から1つのアカウントに同時ログインし、支払いなどを行うことができます。1つの端末からログインすると、もう一方が自動的にログアウトされるといったこともありません

(画像引用元:PayPay公式サイトプレスリリース

PayPayアプリにはログイン管理機能もついており、端末のログイン状況を管理することも可能。規約に違反せず複数端末でPayPayを使うには、「1つのアカウントに同時ログインして利用する」ことが最適と言えるでしょう。

参考元:PayPay「複数の端末での利用を管理する「ログイン管理」機能をリリース」

PayPayで「ポイント二重取り」するにはどうすればいい?

PayPayのアカウントを複数作成したい目的が「ポイントを二重取りしたい」場合、PayPay残高チャージにPayPayカードを利用して高還元を目指したり、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用してクレジットカードのポイントを二重取りしたりすることをおすすめします。

ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのスマホユーザーには「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」というスマホ料金とまとめて支払うことが可能な決済サービスがあります。PayPayへの残高チャージにも利用可能で、スマホ料金をクレジットカード決済にしておけば、「まとめて支払い」によるチャージでクレジットカードのポイント、PayPayの支払いでPayPayポイントと、ポイントを二重取りできます(ロゴ画像は各公式サイトより引用)

しかし本人確認済みでも「まとめて支払い」でのチャージは、出金できないPayPayマネーライトでのチャージとなるのでその点は注意しましょう。

なお、2023年8月1日より毎月2回目以降の「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」によるチャージに2.5%(税込)の手数料がかかるように変更されるので、毎月1回のチャージで残高が足りるよう「まとめて支払い」を利用するのがおすすめです。

PayPayをお得に利用する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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まとめ

繰り返しになりますが、PayPayのアカウントを複数発行することはシステム的に可能ですが、複数アカウントの所有はPayPay社の規約上明確に禁止されており、規約に違反している場合は利用の停止やアカウント削除がなされるおそれがあります。PayPayアカウントが削除されると、PayPay残高など一切の権利が消滅しますので複数アカウントの所有はおすすめできません。

複数端末でPayPayを利用したい場合は、複数の端末から1つのアカウントへログインし、ログイン管理でセキュリティチェックして利用することをおすすめします。

By OTONA LIFE
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