讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は4月4日、報道関係者向けにこの春の新作商品・新サービスに関する説明会兼試食会を開催した。
昨年、全店で麺職人の配置を完了するなど、うどんのおいしさを進化させてきた丸亀製麺。
今年で創業25周年という節目を迎え、本会では2025年の最新の取り組みの数々が紹介された。
この春には讃岐うどんを構成する重要な要素である“だし”を刷新。うどんがさらにおいしくなり、さらに丸亀製麺でおなじみの無料の薬味とトッピングのラインアップが拡大される。
■だしを刷新、定番の味がさらに進化
丸亀製麺は昨年3月に国内の850を超える全店舗で、うどんの麺づくりの知識を深く有した麺職人の配置を完了。国産小麦・塩・水のみから打つうどんのおいしさに磨きがかかり、その味わいをより多くの人に楽しんでもらえるフェアを季節ごとに展開してきた。
昨年3月、全国の麺職人が集まるポップアップ店舗「丸亀製麺所」を神田小川町店でオープンし、4月には「一口醤油うどん」の無料サンプリングを全店舗で実施。
47都道府県別に麺職人が考案した釜揚げうどん限定のご当地つけ汁を展開するキャンペーン「わがまち釜揚げうどん47」も、11月に実施している。
47都道府県で同時に新商品の販売という初めての取り組みを行ったほか、今年に入ってからは香川県の名店のうどん職人を招いた「讃岐饂飩職人祭」を、道玄坂店で2日間にわたって開催。本場の讃岐うどんの味を広く伝えるための取り組みを進めてきたという。
「手づくり・できたて」のうどんにこだわってきたなかで、丸亀製麺はこの春から「かけうどん」と「ぶっかけうどん」のだしを刷新。打ち立てのうどんの小麦の甘さをより一層引き立て、旨みを感じる味わいに仕上げることで、1杯のうどんのおいしさに磨きをかける。
だしは時間と共に香りがどんどん抜けていってしまうため、これまでもだしの新鮮さにこだわってきたという丸亀製麺。
店舗で粉からうどんを打つのと同様、手間ひまを惜しまず1日の営業中に何度も職人が吟味した素材からだしを引いてきたそうだ。
今回、新しくなっただしは北海道産の真昆布をはじめ、かつお節、ウルメイワシ、アゴなど厳選された複数の削り節をブレンドして使用。雑味のない澄んだだしを取るため、調理の工程の1つ1つにもこだわり、真昆布と混合節を数時間おきに丁寧に引くことで、うどんをよりおいしく楽しめる香り高いだしを実現している。
うどん自体のおいしさをより感じられるだしに仕上がっており、お醤油の風味もしっかりと感じられる味わい。一部店舗に配置されている「かけだしサーバー」でも、そんな引きたての新鮮なだしをお好きなだけ自由におかわりして楽しめる。
■店舗仕込みの本格派!「しび辛ラー油」のこだわり
「青ねぎ」や「天かす」など、さまざまな無料の薬味とトッピングで自分好みにアレンジして楽しめる讃岐うどん。丸亀製麺でもおなじみのサービスになっており、多くの客が利用している。
5月9日からはそんな無料で自由に選べる薬味とトッピングに「しび辛ラー油」と「磯の香 わかめ」の2つが新たに追加。既存の無料薬味・トッピングである「おろし生姜」「天かす」「青ねぎ」「七味」「わさび」「すりごま」と合わせて、計8種類に増えることになる。
無料の薬味となる「しび辛ラー油」のこだわりポイントは、豆板醤とおろし生姜、花椒(ホアジャオ)など複数の香辛料に、白ねぎ、ぶっかけの返しを加えてお店で手作りしている点。材料を合わせて温度に注意を払いながら店舗で火入れすることで、それらの食材の旨みを引き出し、うどんにコク味がプラスされる独自の薬味となっているようだ。
ごまが香るラー油を使っているため、少し中華のような風味も醸しながら、うどんとの相性も良い和風ラー油に仕上がっているため、どんなうどんメニューと組み合わせても楽しめることも特徴とのこと。
温かいうどんと混ぜ合わせることで、その香りはいっそう引き立ってくる。ホアジャオの痺れるような刺激もあり、「釜たまうどん」などと和えると、卵のまろやかさとラー油のアクセントが、しっかりとマッチする。
また、無料のトッピングである「磯の香 わかめ」はシャキシャキッとした食感。丸亀製麺の鉄板商品「かけうどん」の香り高いだしと一緒に楽しんでみても間違いなさそうだ。
今回、無料薬味・トッピングのラインナップを拡大させたことで、うどんメニューと各種無料の薬味とトッピングの組み合わせは3,000通り以上になるとのこと。讃岐うどんならではの満足感と経済性を両立した、自分の好みの究極の一杯を追求してみては。
伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら
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