高級腕時計ブランドといえば多くはスイスが発祥だが、人気のブランドはイタリアにもある。「パネライ」だ。
1993年に一般時計市場に参入して以降、その特徴的なデザインと優れた機能性に惹かれる愛好家も多い。「二次流通品でも欲しい」という声もあるのではないだろうか。
今回はオークファンプロPlusを使って、ヤフーオークションで2025年3月中に取り引きされたパネライの商品(最低金額2万5,000円以上)を価格順にランキング化。最も高額で取引されたモデルと、その特徴を解説する。
2025年3月中に2万5,000円以上で取引されたパネライの商品は合計33点。平均取引価格は27万9,187円だった。
中でも高額取引価格を記録したモデルは次の3本。「ルミノールGMT PAM00335 10デイズ セラミック/ラバー」(100万円)と「ルミノール1950 3デイズ GMT トゥットネロ PAM00438」(78万9,091円)、そして「ルミノール マリーナ PAM00069 7000本限定 D番 箱・正規保証書(2003年2月)付」(65万9,800円)だ。なお、ここで取り上げている商品名は基本的に出品時の表記に沿っている。
100万円の落札額で取引された「ルミノールGMT」。どんなモデルなのか、時計ジャーナリストの渋谷康人氏に解説してもらった。
「Rer.PAM00335の正式名称は「パネライ ルミノール 1950 100デイズ セラミカ 44㎜」で、2010年頃に登場したモデル。
1950年からの、パネライ特許のリュウズプロテクター機構とそれまでのラジオミールに代わるやはり特許の放射性塗料『ルミノール』を使った『ルミノール 1950ケース』に、10日間のロングリザーブのパネライ自社製ムーブメント『P2003』をチェラミカ(セラミック)ケースに搭載したもの。
GMT機能機構を搭載し、セラミックケースという仕様のため、発売当時の価格は200万円を超えていたので、100万円という価格は、パネライファンにとってはお買い得といえるのでは。」
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