日本電信電話(以下、NTT)は5月9日、決算会見を開き、新たなCI(Corporate Identity)について発表した。新社名はNTT株式会社(英語名:NTT,Inc.)とし、なじみのあるダイナミックループのロゴを引き続き使用する。
ロゴ字体はこれまでNTTデータグループが使用していたものだそうだ。

ドコモグループ(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア)はブランドカラーとして定着している赤色をダイナミックループに採用。NTTコミュニケーションズおよびNTTコムウェアは、それぞれNTTドコモビジネスおよびNTTドコモソリューションズへと社名を変更する。

代表取締役社長の島田明氏は「NTTグループは1985年の民営化から40年が経過し、国内の固定通信に始まりモバイル通信、ITビジネスなど多様なビジネスを展開してきた。40年前に設定された社名と事業内容が大きく異なる中、グローバルでの認知向上の妨げになっていると感じていた。競争の激しいグローバル市場では国内外統一のコンセプトでNTTグループの技術力やケイパビリティを分かりやすく示し、企業ブランドを高めることが急務になっていた」と、社名変更の背景を説明した。

新ロゴの字体にNTTデータグループのものを採用した理由については、「NTTデータグループはすでに海外でダイナミックループを伴ったロゴを展開していた。青を基調としたダイナミックループとNTTデータグループの字体を逆輸入したのは、確実にグローバルのマーケットを意識してのこと」(島田氏)だという。

また、NTTは何かの略称ではなく、「世の中に広く知られているNTTという言葉をそのまま採用した」(島田氏)そうだ。
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