絵のおかげで「自分の好きなものに自信を持って取り組めるように」
絵を描くことが趣味で、自身のSNSや雑誌などでも作品を公開している俳優の山本美月。現在開催中の花×光×アートイベント「Hibiya Art Park 2025 -訪れるたび、アートと出会う1ヶ月-」のアンバサダーを務め、アートに関する仕事に喜びを感じているという山本にインタビューし、同イベントの魅力や絵を描くことへの思い、親子でのお絵描き時間などについて話を聞いた。――さまざまな作品やプログラムを通して公園でのアート体験を楽しめる「Hibiya Art Park 2025」のアンバサダーのオファーを受けたときの心境をお聞かせください。
このようなイベントに呼んでいただけるということは、アートのイメージを少しでも持っていただけているということなのかなと思い、とてもうれしかったです。生物学がすごく好きなこともあり、自然とのつながりもある今回のイベントはより興味がありました。
――イベントの魅力をどのように感じていますか?
自然の中だからこそできるアート体験はもちろん、週末にはキッチンカーも並ぶので購入しものをお昼に食べたり、夜にライトアップされるアートを見たり、いろいろな楽しみ方ができるなと思いました。
――アートを好きになったきっかけを教えてください。
絵を描くことが小さい頃からすごく身近だったんです。母が美術の先生の資格を持っていたので、昔から描いているのを横で見ていたり、私自身もよく絵を描いていました。
――デジタルや水彩などさまざまなアートを手掛けられていますが、最近特にハマっているものなどありましたら教えてください。
デジタルなもので描くことが多いですが、最近は1周回ってアナログも楽しいかもしれないと思っています。絵の具やクレヨン、鉛筆、ボールペンなど、道具にとらわれず、いろいろな方法を挑戦したいです。
――絵を描いている時間はご自身にとってどういうものになっていますか?
自分を表現する時間で、ご飯を食べるのも忘れてしまうこともあるくらい没頭できる時間になっています。子供が生まれてからはなかなか没頭することは難しいですが、少しずつ自分の生活と折り合いをつけながら、絵を描く時間をもっと増やしていけたらと思います。
――絵を描くことやアートがご自身に与えた影響についてはどのように感じていますか?
小学生の頃、歯磨きのポスターの絵が賞をいただいたことがあったんです。
子供には「本人の好きなことをのびのびやってほしい」
――絵を描くときの題材はどのように決めているのでしょうか。そのとき伝えたいものや相手によって変わるのかなと思います。愛犬の絵はしょっちゅう描いていますが、描くたびにどこか変わっている気がするので動物って面白いなと感じています。
――お子さんはまだ幼いと思いますが、絵はすでに描いていますか?
クーピーでよく描いています。でも、私に「描いて」と言ってきて、結果私が描いているのを見ていることが多いですね。アンパンマンやドラえもんを描いているのを見て喜んだり、私が描いた絵をぐちゃぐちゃに塗りつぶしたりしています(笑)
――親子で絵を描く時間って素敵ですね。
そうですね。でも、私が描きすぎるのもよくないとも思っていて、こちらが描いたものが正解だと思ってそれに向かうのではなく、自分だけの感性を持ってほしいなと。なので、私が描いているのを見ている状態はどうなんだろうと思いながら、どうしたらいいか模索中です。
――ご自身の経験からも絵によって育まれる感性は大事だなと感じていますか?
私も夫も絵を描くことが好きなので子供にも描いてほしいなとは思いますが、親子だからといってみんながみんな好きなことは同じではないと思うので。体を動かす方が好きだったらそこに一生懸命になるのもいいなと思ってますし、本人の好きなことをのびのびやってほしいですね。
■山本美月
1991年7月18日生まれ、福岡県出身。2009年に雑誌『CanCam』の専属モデルとしてデビューし、2011年から俳優業を始動。主な出演作はドラマ『パーフェクトワールド』、映画『糸』『ザ・ファブル』など。4月26日に配信がスタートしたHuluオリジナル『おとなになっても』で主演を務めている。
■「Hibiya Art Park 2025 -訪れるたび、アートと出会う1ヶ月-」
さまざまな作品やプログラムを通して公園でのアート体験を楽しめるイベント。パブリックアートを中心とした第1期「Transformed Composition -組み合わせと見立てで遊ぶ-」(4月25日~5月11日)、パフォーミングアーツに焦点を当てた第2期「“Play”ing Catch -集まり方の練習- 」(5月17日~25日)で構成され、期間中にはフードマーケットも出店している。