ガーミンのウェルネスGPSウォッチ「vivo」シリーズの最新モデル「vivoactive 6」、が2025年4月10日に発売されました。

前モデルの「vivoactive 5」がスマートウォッチのエントリーモデルだったのに対して、「vivoactive 6」は一歩進んで、生活習慣の改善をサポートしてくれます。
中でも睡眠機能が進化したのだとか。そこでメーカーに実機を借りて約2週間使ってみました。

睡眠機能はどう進化した? 快適な目覚めとより良い睡眠をサポート

「vivoactive 6」を利用するにあたって、一番、興味深かったのが、睡眠分析データを活用した新機能の「スマート起床アラーム」です。

スマート起床アラームは、例えば7時にアラームをセットしたとすると、起床時間の30分前の6:30~7:00の間で、眠りの浅いタイミングにアラームを発信してくれます。

初めて体験した時は、「いつもより起きやすいのかな?」くらいのイメージでしたが、何回か試す内に、スッキリと起きられている印象に変わってきました。

アラームの設定は、1回、毎日、平日、週末、カスタム(曜日を自由に選べる)があります。筆者はうっかり1回の設定にしていて、翌日、アラームが起動しないという失敗を何度かしたので、いつも同じ時間に起きる人ならアラームを「毎日」に設定しておくと良いと思います。

朝、起きると、「おはよう!」の言葉に続いて、前夜の睡眠やその日のコンディション、スケジュール、天気などを一括でレポートしてくれます。この「モーニングレポート」を起床時に確認することが日課になりました。

レポートしてくれる項目は、天気、リカバリー、睡眠時間と睡眠スコア、HRV(心拍変動)ステータス、ボディバッテリーなど。睡眠スコアは100までの数値で睡眠を評価し、睡眠の質の解説と合わせて、睡眠改善のためのアドバイスをしてくれます。またボディバッテリーはガーミン独自の機能で、HRV、ストレスレベル、睡眠、毎日の活動レベルなどを分析して、身体のエネルギー残量を表示してくれます。


この日の睡眠スコアは70と低めで、ボディバッテリーの数値も起床時で69と、エネルギー不足の状態でした。このように日々、モーニングレポートを見ることで、睡眠状態やその日のコンディションが可視化できます。

もっと良質の睡眠をとり、翌朝のコンディションを良くしたいと思い、アドバイスに従って早めに寝るようにしたり、睡眠時間を長く取れるようにしました。すると睡眠スコアが81になり、ボディバッテリーも90にアップしました。ただ睡眠時間にムラがあるので、今後はもっと規則正しい睡眠を心掛けたいと思います。

ユーザーが無理なく始められる「おすすめワークアウト」を新搭載

仕事柄、座りっぱなしになりがちなのですが、ずっと同じ姿勢のままでいると、新機能の「MOVEアラート」が身体を動かすことを促してくれます。

複数のエクササイズを提案してくれ、中には座ったままでできるものも。運動はアニメーション表示されるのでわかりやすく、30秒という短い時間なので、MOVEアラートが表示されたら、毎回、運動をしていました。終わった後、「よくできました!」と拍手してくれるので、モチベーションアップに繋がりました。

「vivoactive 6」には「おすすめワークアウト」をシリーズ初搭載。従来のランニングやサイクリングに加えて、新たにウォーキングプランが追加されました。日頃、運動不足なので、いきなりランニングするのはハードルが高いと思っていましたが、無理なく始められるウォーキングから運動を始められたのが良かったです。


ワークアウトメニューは、安定したペースでのウォーキングや、速足でのインターバルウォーキングなど、毎日、異なるものを提案してくれます。そのおかげで帰宅時に1駅手前で降りて歩くなど、徐々に運動が習慣づいてきています。

10分程度でできる筋トレやヨガなど30種類以上のワークアウトを、アニメーションでガイダンスしてくれる機能も新たに搭載されました。ウォッチで見て実行でき、身体のどの部分の筋肉に効果があるのかが、グラフィックで確認できるところが便利だと思いました。

「vivoactive 6」は良質な睡眠に役立つアドバイスがあり、様々な運動を提案してくれるので、生活改善をサポートしてくれるスマートウォッチだと感じました。

ワークアウトメニューなどを、専用アプリの「Garmin Connect」からダウンロードする必要はあるものの、ウォッチのディスプレイが見やすいことで、さまざまなデータの確認をウォッチだけで完結できたのも便利でした。この2週間だけでも睡眠や運動習慣が変わってきたので、ずっと使い続けることで大幅な生活環境の改善が期待できそうです。

綿谷禎子 わたたにさちこ 情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。
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