ハルメク 生きかた上手研究所は5月21日、「終活に関する意識・実態調査」の結果を発表した。調査は2月14日~17日、50~79歳の男女2,016名を対象にWEBアンケート方式にて行われた。
調査によると、「すでに終活をはじめている」という人は44.0%。2023年調査(39.2%)から4.8ポイント上昇した。
続いて、全調査対象者の「幸福度」を調査し、終活の実施状況別に比較したところ、終活をすでに始めている層の幸福度は平均6.48点と、平均(6.03点)を0.45ポイント上回る結果に。同様に「生活満足度」についても聞くと、終活をすでに始めている層の生活満足度は63.5%と、平均(53.5%)と比べて10ポイントも高かった。
次に、既にやり終えた終活を教えてもらったところ、最も多かったのは「年賀状じまい」で38.4%。次いで「お墓の準備」(24.0%)、「投資信託、株式投資など資産運用をはじめる」(21.5%)が上位に。2023年調査と比べて、「健康習慣の開始・見直し」(15.3%、前回比6.3ポイント減)や「加入保険の整理・見直し」(17.8%、同6.1ポイント減)で大きく減少し、「お墓の準備」も前回から3.7ポイント、前々回から14.6ポイント低下した。
また、「終活」の内容として認知されている項目は、「金融口座・金融商品の整理」が最多の42.3%。次いで「家具や家の中の荷物整理・処分」(35.1%)、「エンディングノートの記入」(26.7%)と続いたほか、「パソコン内やSNSなどのデータの整理・消去」(26.5%)や「インターネットやSNSなどデジタル関連の登録・加入サービスの情報整理」(22.7%)なども2割を超える結果に。また、「お墓の整理・墓じまい」(25.1%)は前回から6.3ポイント上昇し、「お墓の準備」(24.0%)を上回る割合となった。
続いて、終活にかかった費用を教えてもらったところ、平均で約503万円という結果に。2023年調査(約450万円)から約50万円増加した。
終活の内容別にみると、最も高いのは「投資信託、株式投資など資産運用をはじめる」で約1,258万円。次いで「終のすみかとして、自宅をリフォーム」(約758万円)、「不動産の整理・処分」(約471万円)と続き、死後にお金を残したい人の“残したい平均金額”は総額約2,451万円となった。