マイナビは5月21日、「大学生アルバイト調査(2025年)」の結果を発表した。調査は2月17日~25日、アルバイトをしている18~23歳の大学1~4年生903名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「経済的なゆとり」の状況を聞いたところ、「経済的なゆとりが(あまり+全く)ない」が54.8%と、前年から5.6pt増加。調査開始の2022年以来最高となった。
アルバイトの月収は平均5万9,100円。希望月収は平均8万1,800円で、理想と現実の間に2万2,700円の差が見られた。また、平均月収と1カ月あたりの生活費を比較すると、一人暮らしの大学生ではアルバイト月収が平均5万9,000円に対して、生活費は平均5万5,200円となり、その差額はわずか3,800円。一人暮らしの大学生は、支出における生活費の負担が大きいことがうかがえた。
続いて、「年収の壁」に対する就業調整の実施について聞いたところ、54.6%が「就業調整をしている」と回答。うち94.3%が「103万円以下」で調整をしており、2025年2月の調査時点では、多くの大学生が「103万円の壁」を意識して働く時間や収入を調整していることが明らかに。
また、「年収の壁の上限額を引き上げるべきだと思いますか?」と聞いたところ、72.5%が「引き上げるべき」と考えており、理由として「生活費が高騰しているから」(44.7%)、「自分の手取りが増えるから」(44.6%)」「最低賃金が上がっているから」(43.2%)が上位にあがった