映画『父と僕の終わらない歌』の公開初日舞台挨拶が23日、都内で行われ、寺尾聰、松坂桃李、佐藤栞里、副島淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子、小泉徳宏監督、シークレット花束ゲストとして佐藤浩市が登壇した。

○寺尾聰、森三中・大島美幸の演技を絶賛

今作への思いを語るなか、寺尾が「あっ、一言忘れてた!」と切り出し、「森三中の大島さんにも出ていただいているんですけど、彼女のご主人の鈴木(おさむ)さんから、僕の楽曲『SHADOW CITY』を舞台で使っていいかとお問い合わせが来て、ぜひ使ってくださいと。
(鈴木さんとは)お会いしたことはないんですけど、現場で『あっ、奥様だ!』と思って」と、高齢者福祉施設の施設主任・田所役を演じる大島美幸(森三中)の話題に。

寺尾は「いつもテレビで拝見しているんですけど、どういうお芝居をされるんだろうと思ったら、素晴らしい女優さんでびっくりしました! すごいナチュラルで、ケアの現場にいる人として全く不自然でなく、非常に自然で。すごい女優さんだなと思った」と大絶賛し、「それを一言お伝えしたいと思っていたんです。ぜひ伝えてください」と小泉監督に託していた。

映画『父と僕の終わらない歌』あらすじ


横須賀で楽器店を営む間宮哲太(寺尾聰)は、音楽とユーモアをこよなく愛し、時折地元のステージやフェスで歌声を披露しては喝采を浴びる人気者。かつてはレコードデビューも目指していたが、息子・雄太(松坂桃李)のために歌手になる夢を諦めた過去を持つ。

そんなある日、ひどい物忘れから病院にかかった哲太は、アルツハイマー型認知症と診断されてしまう。少しずつ全てを忘れていく哲太だが、大好きな歌を歌う時だけはいつもの姿を取り戻す。そんな父の姿を見た雄太は、ともにドライブしながら熱唱する哲太の姿をSNSに投稿すると、これがいつしか大きな話題に! 着実に深刻さを増していく病状の中で、かけがえのない家族と仲間たちに支えられた哲太の“レコードデビュー”の夢が、再び動き出す――。
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