俳優の眞栄田郷敦が、舘ひろし主演の映画『港のひかり』(11月14日公開)に出演することが28日、明らかになった。

数々の映画賞を席巻した映画『正体』の藤井道人監督が、日本アカデミー賞受賞キャメラマン・木村大作と初めてタッグを組み、北陸の港町を舞台にした完全オリジナル脚本を映画化した映画『港のひかり』。
11月14日より全国の劇場で公開される。

主演を務めるのは、7年ぶりの単独主演となる舘ひろし。元ヤクザの"おじさん"を演じる。また、盲目の少年・幸太役は、若手歌舞伎俳優として注目を集める尾上眞秀を抜擢。年の差を超えた、十数年にわたる友情を描いた感動エンターテイメント大作となっている。

眞栄田郷敦が演じるのは、幼い頃に両親を事故で亡くして視力を失った少年時代から12年後の幸太の青年期。絶望の淵にいた少年・幸太は、舘ひろし演じる"おじさん"が"ある方法"で工面した資金により視力を取り戻す。しかし、視力が回復した時、おじさんはすでに彼の傍にはいなかった。優しいおじさんの面影を知らぬまま成長した幸太は、「実はおじさんは元刑事だった」という小さな嘘を信じ、憧れの人物を追いかけるように刑事となる。

○誰かのために生きる美しさを感じられる映画に

尾上眞秀から幸太役を引き継いだ眞栄田は、尾上の演技を参考に役作りを行ったという。「尾上眞秀くんの生のお芝居や映像を見させていただき、違和感のないように幸太を引き継ぎたいと思っていました」と語る。初の藤井組への参加、そして舘ひろしとの共演については、「映画『ヤクザと家族The Family』を見て以来、藤井監督と舘さんとご一緒したいと願っていました。
今回、同時にお二方とご一緒できる機会をいただき、非常に気合が入っています」と並々ならぬ思いも。

初の35mmフィルムで行われた撮影については「キャメラマンは木村大作さん。フィルム撮影は、普段の現場にはない集中力と緊張感がありました」と特殊な撮影環境だったという。役作りについては、「少年時代におじさんから示された強さと優しさを追いかけ生きてきたであろう、描かれていない十数年間を青年幸太として表現できるよう意識しました」と明かしつつ、「誰かのために生きる美しさを感じられる映画になっていると思います」と、ヒューマンドラマとしての完成度に自信をのぞかせた。

【編集部MEMO】

眞栄田郷敦は、2000年1月9日生まれ。アメリカ出身。千葉真一の次男として生まれ、2019年公開の映画『小さな恋のうた』でデビュー。2021年に日本テレビ系のドラマ『星になりたかった君と』で地上波初出演にして初主演を果たし、以降も様々なドラマや映画などに出演。昨年は主演映画『ブルーピリオド』も公開された。7月に公開を予定している吉沢亮主演の映画『ババンババンバンバンパイア』では森長可役として出演している。

(C)2025「港のひかり」製作委員会
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