オリコンは6月2日、「外貨預金」の利用実態データを発表した。調査は2025年1月10日~1月24日、1年に1回以上、外貨の購入や売却をしている20~74歳までの4,636名を対象にインターネットで行われた。
○外貨預金の利用目的
4,636人に対し「外貨預金の現在の利用目的(複数回答)」について聴取したところ、最多は「円金利が低いため」(33.4%)となった。
次いで、「円預金だけでなくリスク分散させるため」(32.7%)、「為替差益を得るため」(32.2%)がつづいており、いずれも将来の資産づくりを意識した目的が上位TOP3を占めた。
また、「老後の資金を蓄えるため」(15.6%)もTOP5に挙がっており、"将来に備える手段"として外貨預金を利用している層も一定数見られた。
○外貨預金口座の保有総資産額
「外貨預金口座における現在の総資産額を日本円に換算するとおよそどのくらいか(単一回答)」について聴取したところ、「10万円未満」が17.1%で最多となった。(日本円換算額は調査期間2025年1月10日~1月24日時点での為替レートを基に回答を募集)
次いで、「100万円~200万円未満」(11.9%)、「50万円~100万円未満」(10.2%)と続いており、100万円未満~200万円の中価格帯にあたる層が比較的多い傾向となっている。
これらの結果から、外貨預金を主力資産として高額で運用しているというよりも、少額から取り組んでいる層が一定数いることがうかがえる。
○外貨預金の情報チェック頻度
「外貨預金に関する情報をどのくらいの頻度でチェックしているか(単一回答)」について、為替レート(テレビ・新聞・インターネットなど)とチャート(分足・日足・週足など)のそれぞれについて聴取したところ、為替レートは「ほぼ毎日(「1日2回以上」20.8%+「1日1回くらい」24.0%)」チェックしている人が計44.8%で最多となった。
一方で、チャートは「それ以下(月1回以下)」が29.8%と最多となっており、為替レートに比べて、日々のチェック頻度は全体的に抑えめであることがうかがえる。
○老後資金の運用先として考えている投資商品
「老後の資金を蓄えるにあたり、積極的に運用しようと考えている投資商品(複数回答)」について聴取したところ、「投資信託」が61.8%、「国内株式」が59.0%で上位を占める中、「外貨預金」も46.4%と上位TOP3以内に入り、老後資金の運用先として高い関心が寄せられていることがうかがえる。
そのほか、「外国海外株式」(31.7%)、「債券(国債/外債/社債など種類問わず)」(22.7%)がつづいており、運用に対する多様なニーズがあることがうかがえる。
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