ベビーカレンダーは5月30日、「子どもの体調不良時の役割分担」に関する調査結果を発表した。調査は3月12日~19日、同社運営サービス「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」等を利用した親326名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、突然の発熱や体調不良で園や学校からの「お迎え要請」が合った場合に、誰が迎えに行くのかと聞いたところ、74.62%が「主にママ」と回答。「主にパパ」はわずか3.67%、「半々程度に分担」は約10.4%にとどまった。
また、子どもの看病のために誰が仕事を休むのかという質問でも、7割以上の家庭で「主にママ」(73.7%)であることが判明。「主にパパ」と回答したのはわずか3.36%、「半々程度」は9.48%という結果に。一見、パパの育児参加が進んでいるように見える現代でも、緊急時の対応においては、まだまだママに偏りがある実情が浮き彫りとなった。
では、このママに偏りのある役割分担は、事前に夫婦で話し合って決めているのだろうか。話し合いの有無を聞いたところ、「話し合いをした」と答えたのは33.33%。残りの66.67%は「話し合いはしていない」ことが明らかに。ただ、回答者のコメントをみると、「話し合いをしていない=悪いこと」とは限らないよう。
一般的に「夫婦でしっかり話し合い、互いに納得のいく役割分担を……」というアドバイスがあるものの、ある回答者からは「役割を決めると急な変更時に揉めるので、どちらでも対応できるようにしている」との声も。話し合いによるルールづくりも、柔軟性のある暗黙の了解も、家庭によって「正解」は異なることが読み取れた。
次に、「その役割分担に納得していますか?」と質問したところ、「理想的な役割分担ができている」と回答したのは30.89%、「妥協の範囲内」が47.4%と。
約8割の人が、多少の偏りがあっても現状に納得していることが明らかに。
とはいえ、こうしてくれたらいいな……という気持ちを持つ人も見受けられ、「夫の職場環境的にも主にママになるのは許容範囲として、夜の看病などは分担してほしい」「休みを取りやすい仕事についたが限界はある。ギリギリで頑張っているときもあるので、労いの言葉くらいはかけてほしい」「とにかく言葉がたりない。『ありがとう』『大変だったよね』など、日常プラスアルファの言葉がない!」という声も。
一方、「理想的ではない」と考える人は21.71%。そう考える理由を聞くと、「夫のほうが勤務時間が長いから」「私(ママ)は正社員ではないので仕方がないと思っている」「母親がして当然といった空気がある」など、個々の家庭事情だけでなく、社会的な構造や価値観の影響も垣間見れる結果となった。
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