歌舞伎俳優の市川染五郎が主演を務める舞台『ハムレット』が、2026年5月に東京・日生劇場、6月に大阪・SkyシアターMBSほかにて上演される。

○市川染五郎ストレートプレイ初出演にして初主演

本作の主人公であるハムレットを演じる市川染五郎は、歌舞伎座公演『木挽町のあだ討ち』で主演を務め、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や『鬼平犯科帳』新シリーズ(時代劇専門チャンネル)など、多方面で活躍する新時代の歌舞伎俳優。
祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も演じたハムレットに挑戦し、ストレートプレイ初出演にして初主演を飾る。ハムレットの恋人・オフィーリア役を務めるのは當真あみ。透明感ある佇まいと、役柄によって様々な表情を見せる演技力が評価される若手女優だ。2025年7月から放送の新ドラマ『ちはやふる-めぐり-』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演、映画『ストロベリームーン』で長編映画初主演も決まっており、その勢いのまま舞台に初めてチャレンジする。

演出を手がけるのは、デヴィッド・ルヴォー氏。ブロードウェイやロンドン、日本など世界各地で話題作を次々と生み出し、トニー賞に5度ノミネートされた実績を持つ。リアルを追求し、過去と現在、生と死といった対照的な要素を繊細に表現する彼の演出によって、本作がどのように生まれ変わるのか注目だ。

■市川染五郎 コメント

生きている「ハムレット」。歌舞伎もそうですが、シェイクスピア劇は現代人の価値観や感覚では理解しづらい部分も多いと感じます。それをいかにして現代の方々の心に届けるか。 生きた演劇、生きた「ハムレット」を目指して取り組みたいと思います。

■當真あみ コメント

この度、舞台『ハムレット』に参加させていただくことになりました。
舞台でのお芝居が初めてなので、お話を聞いた時は少し不安を感じていましたが、これまでも何度か舞台を観劇して、こういうお芝居を出来たらなと挑戦してみたい気持ちがあったので、不安と感じる以上にこの作品に参加させていただける事への嬉しさがあります。

演出家のデヴィッド・ルヴォーさんにもお会いさせていただき、優しく朗らかな方で、楽しみだけど少し不安でもあると話した際に、そう思うことは誰にでもあるから気にしないでと仰って下さいました。

そんな素敵な方の演出のもとお芝居が出来ることがとても楽しみです。 主演の市川染五郎さんを始め、素敵な役者の皆様の中で沢山学び、考え、一つ一つのお芝居と誠実に向き合いながら頑張っていきたいと思います。

【編集部MEMO】

■舞台『ハムレット』ストーリー

デンマークの王子・ハムレットは、父王の急死と、直後に母ガートルードが再婚し、叔父クローディアスが王位についたことに深く苦悩していた。ある夜、父の亡霊が出現。自らの死はクローディアスによる毒殺だったと告げられたハムレットは、復讐を誓い、狂気を装いながら周囲の反応を探る。疑心暗鬼にさいなまれ、恋人・オフィーリアや友人との関係も複雑に絡み合っていく中、彼は芝居を利用して叔父の罪を暴こうと試みるが、その行動は悲劇的な連鎖を引き起こすのだった……。
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