セイコーウオッチは6月5日、「セイコー プレザージュ」ブランドのクラシックシリーズから、有田焼ダイヤルを採用した新作「<セイコー プレザージュ>クラシックシリーズ クラフツマンシップ 有田焼「無釉」ダイヤル 限定モデル(SARX127)」を発表した。7月11日に発売し、価格は26万4,000円、世界限定1,200本(うち日本国内300本)となる。


プレザージュにはこれまでもいくつかの有田焼ダイヤルモデルが存在するが、今回の新作は「無釉」であることが大きな特徴。一般的な有田焼は、ガラス質の釉薬をかけて焼くことによる滑らかな光沢が魅力だが、無釉ではこの釉薬を使わない。有田焼の素材(陶石)が持つ本来のマットで温かみのある風合いを、ダイヤルで再現した。

ダイヤルに描いた模様は、縁起が良いとされる吉祥文様、そして子孫繁栄や無病息災の願いが込められているという菱型文様。現代風のアレンジを施し、ダイヤルに繊細な表情を生み出したという。このマットなダイヤルの上で、金色の針とバーインデックスが美しく映える。

今回の無釉ダイヤルは、創業190年以上の老舗「しん窯」(佐賀県西松浦郡有田町)に所属する陶工の橋口博之(はしぐちひろゆき)氏が監修を務めた。橋口氏の技術を継承した川口敏明(かわぐちとしあき)氏と、有田の職人たちの見識、技術が融合して完成したとしている。

ストラップの牛皮革は、LWG(レザーワーキンググループ)の認証を取得したタンナー(業者/職人)によって作られたもの。マットな白いダイヤルを引き立て、艶のある黒の牛皮革は一層の高級感を醸し出す。ムーブメントは手巻き付き自動巻き機械式の「キャリバー6R51」で、約72時間というロングパワーリザーブを持つ。

ケース素材:ステンレススチール(独自の表面硬化技術「ダイヤシールド」加工)
ケースサイズ:外径40.6×厚さ12.5mm
風防:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
裏ぶた:シースルーバック
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
ムーブメント:手巻き付き自動巻き機械式「キャリバー6R51」
パワーリザーブ:約72時間
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