今年3月末をもってSKE48を卒業し、現在はプロレスラーとして活躍する荒井優希が5月23日、1st写真集『無敵の素顔』(KADOKAWA 3,520円)を発売した。インドネシア・バリで行われた撮影の思い出や、お気に入りのカットなどについて話を聞いた。
(前後編の前編)

○バリで行われた写真集撮影の思い出

――写真集の撮影はバリで行われたそうですね。印象に残っていることはありますか?

まずバリに着いてびっくりしたのが、いろんなものがとにかく大きいことですね。日本ではなかなか見ることができないサイズ感のものばかりで、小人になったような気分になってました(笑)。写真集で葉っぱを持っているカットがあるんですけど、その葉っぱも大きすぎて。同じ世界なのかなと不思議な気持ちでした。

――確かに、葉っぱを持ったカットは、サイズ感がよく分からなくなります。

私、大きいものが怖いと思う時があって。だから、大きいものにめっちゃ敏感なんですよ。空港を出た瞬間からもう、でっかい石像が目に入ってきて……。

――大きいものエピソードが止まらないですもんね(笑)。バリでの撮影は普段よりも開放的になれたという話もよく聞くのですが、荒井さんはいかがでしたか?

開放的になりましたね。何も気にならないというか、撮影が終わったあと、ショッピングモールにキャミソールで行こうとして、マネージャーさんに「ちょっと待って!」と止められました(笑)。
海に行ったら、水着を着ているのが普通じゃないですか。(バリは街中でも)そのままの感じでいられますし、優しい人ばかりで楽しく過ごせました。
○写真集で「これは大人っぽい!」と思うカット

――写真集でお気に入りのカットを教えてください。

オレンジのボーダー柄の水着のカットです。腰の筋肉がキレイに出ているのがいいなと思って。昔から、なぜかここだけすごく褒められるんですよ。(プロレスの)選手のトレーナーさんに「荒井さんの腰の筋肉ヤバいです」と言われたり、整骨院の先生にも「なんでここだけこんなに発達してるの!? 腰で人投げてるよね」と言われたり。腰の筋肉だけでプロレスしてるって言われるんですけど、自分の後ろ姿を見ることがなかったので、写真集でそれを感じることができて、うれしかったです。

――腰の筋肉はどのようにしてつけたんですか?

プロレスを始めたときから言われていたので、バレエでついた筋肉なんじゃないかなと思っています。

――写真集では、大人っぽい衣装も印象的でした。ご自身で「これは大人っぽい!」と思うカットを挙げるなら?

黒のランジェリーのカットですね。特に最後のページのカットは、マネージャーさんが「後ろにクッションが2つあることによって、3分の2が脚に見えるからすごくいい!」と力説してくれて(笑)。
構図含めてお気に入りなので、写真集は縦のカットが多いんですけど、このカットは見開きで迫力を味わってほしいです。
○小嶋陽菜の写真集を撮影に持参

――マネージャーさん熱弁のカット、ぜひこの記事の読者の皆さんにも見ていただきたいです。撮影には、小嶋陽菜さんの写真集を持参されたそうですね。

そうなんです。唯一、SKE48メンバー以外で買った写真集が小嶋陽菜さんのもので。学生の頃からずっと見てきた憧れの存在です。撮影前からスタイリストさんにも写真集を見せて、「こういう雰囲気が好きなんです」と伝えていたのですが、私の希望を汲み取った衣装を用意していただきました。

――写真集のタイトル『無敵の素顔』も荒井さんのイメージにピッタリで、とても素敵だなと思っていました。

ありがとうございます。私、後から自分が考えたタイトルが恥ずかしくなるのって、その時の自分を否定することになるじゃないですか。だから、すごく慎重に考えていたら、締め切りが迫ってきちゃって、AIに頼ることにしたんです。「荒井優希を言葉で表現するなら?」「荒井優希が写真集を出すなら?」というふうに聞いたら、たくさん候補をあげてくれた中にあった「無敵の笑顔」が気に入って。
そこからマネージャーさんと相談して、笑顔だけじゃなくていろんな顔が見られるので、『無敵の素顔』に決めました。

(C)KADOKAWA (C)Zest, Inc. PHOTO/下田直樹

■プロフィール
荒井優希
1998年5月7日生まれ。京都府出身。2013年11月、「AKB48グループ ドラフト会議」にて指名を受け、SKE48 Team KⅡに所属しデビュー。2021年5月からSKE48と並行してプロレスに本格参入。1年を通してプロレスに真摯に取り組む姿勢が評価され、東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」と、週刊プロレス制定「プロレスグランプリ2021」の各新人賞をダブル受賞。2022年7月、大田区総合体育館大会で赤井沙希とタッグを組み、坂崎ユカ&瑞希組に勝利、プリンセスタッグ第10代王者に。2024年1月、後楽園ホールでマックス・ジ・インペイラーからインターナショナル・プリンセス王座を奪取し、シングルでは初のベルト獲得。同年11月には6度目の防衛に成功し、IP第12代王者として王座防衛最多記録を更新した。2025年3月末にSKE48を卒業し、4月よりプロレスラー1本で活動開始。4月1日からオフィシャルファンクラブもオープンした。
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