話したくなる腕時計トリビア第38回ジャガー・ルクルトの高精度の秘密は“やりすぎ”な自社検査に! どれくらい検査してる? (2025年6月15日)

● 多くの大人たちを虜にする腕時計。部品の精巧さや機能性の素晴らしさを理解すると、腕時計の世界がもっと楽しくなるだろう。そこでこの連載では、腕時計の初心者から長年のコレクターまで、知っておきたい腕時計の豆知識をクイズ形式でお届けする。ジャガー・ルクルトは1992年から業界水準を超える自社検査を行っています。どれぐらいの日数をかけて行っているでしょうか?高級腕時計メーカーの中でも、ムーブメントの技術力・精度に関して業界トップを競うジャガー・ルクルト。その技術力と精度を裏付けているのが、自社検査です。その検査期間は業界水準を超えるといわれますが、いったいどれくらいの期間になるでしょうか? (1) 1週間(2) 2～3週間(3) 1カ月以上――正解は次のページへ 正解はこちら【答え】1カ月以上ジャガールクルトは1992年から自社検査を行っています。その名を「1000時間コントロール(1000 Hours Control)」と言います。1000時間コントロールは「精度」、「気温変化への耐性」、「気圧変化への耐性」、「耐衝撃性」、「耐磁性」、「防水性」 という6つの要素の検査を1000時間、つまり約6週間にわたって行います。以前はラウンドフェイスの「マスターシリーズ」にのみ採用される検査でしたが、レベルソなどもこの検査を通すようになります。今ではジャガールクルトは製品の多くに1000時間コントロールテストを通し、ユーザーに目に見えない安心感を与えて続けています。 『トケイ通信』編集主幹&主筆 須川誠 株式会社コメ兵 商品部のエキスパート。レア物から王道まで、腕時計を見つめ続けて19年。KOMEHYOが運営しているブログマガジン「トケイ通信」の編集長。記事内容の決定から執筆まで一人でカバーし、マニアが楽しく読めるツボをしっかり押さえていると、本当の時計好きから支持されている。専門性としては、「製品の良し悪しの判断」、「ムーブメント」、「真贋」などを得意とする。トケイ通信：https://www.komehyo.co.jp/tokei-tsushin/ 株式会社コメ兵：https://komehyo.jp/ この著者の記事一覧はこちら