クラウドを利用するサービスの多くは、それらの稼働状況を知らせるステータスページを用意している。これらを参照すれば、障害が発生しているかひとめで分かるため、ユーザにとってはサービスを利用できない場合の原因切り分けに役立つほか、事業者にとっては、問い合わせの殺到を防いで復旧業務に注力できる利点がある。
前回はいわゆるGAFAを中心に、世界各国でコンシューマ向けの幅広いサービスを提供する事業者のステータスページを紹介したが、今回はそれら以外で、日本国内でもユーザの多いサービスを提供している事業者のステータスページを集めてみた。多くは英語表示になるが、内容が内容だけに把握も容易。障害発生時には役に立ってくれるはずだ。
○ストレージ
オンラインストレージはクラウドそのものが本体と言えるだけに、トラブルの発生時にはこれらステータスページが役に立つ。ここではNotionやEvernoteといったノート系のツールも併せて紹介する。なおGoogleドライブについては前回紹介している「Google」の、OneDriveについては同じく「Microsoft」のステータスページをそれぞれ参照されたい。
Dropbox
Box
pCloud
Notion
Evernote
○SMS・コミュニケーション
SMSやメッセンジャー系のツールは、送受信画面のステータスで障害が発生していることがひとめで分かるため、こうしたステータスページを参照する機会は意外にないが、それでも長期のトラブル時には頼りになる。「Signal」は現時点での障害の有無を知らせるだけで、各カテゴリごとの長期的な稼働状況を知ることはできないが、併せて紹介する。
LINE
Discord
Signal
Slack
○ブラウザ
ウェブブラウザは、それ自体がクラウド上で動作するほかのウェブサービスと比べると重要度は高くないが、ブックマークの同期などにおいて、クラウド上のサーバを利用しているケースが多いためか、こうしたステータスページは普及率が高い。なおChromeについては、前回紹介しているGoogle」のステータスページを参照されたい。
Firefox
Opera
Vivaldi
Brave
○ゲーム・エンタメ
ゲーム関連や音楽配信・動画配信サービスは、アプリを起動すれば現在のステータス自体は一目瞭然ということもあり、他ジャンルと比べてステータスページはあまり重要視されていない印象だ。ちなみに任天堂は、障害発生状況についてメンテナンス情報のページに掲載しているが、本稿で紹介しているような24時間365日の自動表示ではなく、手動での情報掲載にとどまっている。
Xbox
PlayStation Network
Netflix
○その他ビジネス向け・開発者向けサービス
最後に、ここまで紹介できなかったビジネス向けサービス、および開発者向けのサービスのうち、ステータスページを用意しているサービスをまとめて紹介する。ワールドワイドに展開しているサービスも多く、ステータス表示が国もしくは地域別に分かれている場合もあるので、見当違いのエリアと取り違えないよう留意されたい。
GitHub
OpenAI
Cloudflare
Salesforce
Zendesk
Shopify
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