女優の南野陽子が7日、東京・有楽町の丸の内 TOEIで行われた「スケバン刑事フェスティバル in さよなら 丸の内TOEI」に斉藤由貴、浅香唯とともに登場した。
長きにわたり親しまれてきた東京・有楽町の映画館・丸の内TOEIが、2025年7月27日をもって閉館。
それに伴い、東映は閉館までの期間に「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトを実施している。その一環としてこの日は80年代『スケバン刑事』シリーズの特別イベント開催。歴代の"麻宮サキ"を演じた3人の女優、初代の斉藤由貴、2代目の南野陽子、3代目の浅香唯が舞台あいさつに登場した。
2代目の麻宮サキ(五代陽子)を演じた南野陽子は「(ドラマ化から)40年という時を経てこうやってみんなで会えてワクワクしています。当時は3人とも同じ役でしたけど時期が違ったので会うことはなかなかありませんでしたが、40年が経ってこんなに素敵な時間が持てると思うと本当にうれしいです」と時期は違えど同じ役を演じた2人との再会を喜んだ。
オファーされた当時の心境を問われた南野。「最初は困りましたね。『陽子! 学園モノが決まったよ!』とマネージャーさんから言われたんですが、由貴ちゃんがやっていたその後と聞いてどうしよ? というか、かなりビビりました」と明かしつつ、「デビュー仕立てだったから、由貴ちゃんのすごいのには敵わなかった」と斉藤の"麻宮サキ"にプレッシャーを感じたという。それに加えて「私は運動が苦手なのでアクションとかあるんじゃないかと。土佐の言葉も良く分からないし仮面を被っていたので、想像ができませんでした」と当時感じた複雑な心境を明かした。
この日披露したヨーヨーについても「今は投げたら戻ってきますが、昔のヨーヨーは横に投げても戻ってきません。(身体に)ぶつかるので、身体にヨーヨーがぶつかって目をつぶっていました」と撮影秘話も。
また、「投げ方を自分で考えなさいと言われました。プロの方に見せに行ったんですが、そこに出来ましたと見せに行ったら何も言われず……。大野剣友会の方と一緒に考えて見せに行ったら決まりましたが、恥ずかしかったですね」と懐かしそうに振り返った。
最後に「丸の内TOEI65年、その間の40年の間の私の中の節目でこの場に立つことが出来てとてもうれしく思っています。なくなるのはとても淋しいですが、ラストに3人でここに来られたことは宝物だな、継がせてきて良かったなと思います」と斉藤や浅香とともにイベントに出演できて感謝。続けて「『スケバン刑事』は続いていきますし、DVDも出るみたいなので、これからもチェックしてほしいと思います」とアピールしていた。
和田慎二の漫画を実写ドラマ化した『スケバン刑事』(フジテレビ系)は、1985年以降、主演を変えながらシリーズ化。劇場版も上映されるなど、80年代を象徴する作品に。歴代の麻宮サキを演じた斉藤由貴、南野陽子、浅香唯にとって、キャリアの出発点ともいえる作品で、そんな彼女たちが『スケバン刑事』関連のイベントで一堂に会するのは今回が初めてとなる。
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