パーソルキャリアが運営する調査機関『Job総研』は今月、「2025年 職場の孤独実態調査」の結果を発表した。同調査は5月9日~14日、全国の社会人男女576人を対象に、インターネットで実施した。
職場で孤独を感じた経験があるか尋ねたところ、全体の7割が「とてもある」「ある」「どちらかといえばある」と回答した。コロナ禍以降「孤独感」が増加傾向にあり、2025年の「孤独を感じる」割合は過去最多となっている。
男女別に見ると、孤独を感じた経験が「ある派」割合は、女性よりも、男性の方が多かった。特に50代と男性にその傾向が目立つ。
役職別では、孤独を感じた経験が「ある派」は主任クラスが最多となり、課長クラスが続いた。孤独な場面は「関係の希薄さを感じたとき」、「職場で雑談が少ないとき」が多い。
職場で感じた孤独感の中身で最も多かったものは「年齢・性別・価値観が違う」で、「頑張りが誰にも届かない」、「自分だけ周囲と"何か"が違う」が続いた。職場の孤独感が及ぼす影響については、4割が「不安・ストレスを感じやすい」と答えている。
職場で孤独を感じた経験がある人に、仕事やメンタルへの影響を聞くと、8割以上が「影響する派」だった。職場の孤独感による退職・検討経験を聞くと、45.4%が「退職を検討した」、21.3%が「退職をした」と答えた。
職場で孤独を感じた経験がある人に、職場の孤独感を拭う対策を聞くと「特に何もしていない」が最多で、次いで「諦めた」、「雑談など自ら交流を試みた」となった。職場以外でも孤独を感じるかと聞くと、6割が「感じる派」となっている。
職場で孤立している人はいるか尋ねると、28.9%が「いる」と答えた。孤独軽減に必要だと思うことは、「リラックスできる場所」が最も多く、次いで「気軽に会話できる対面の場」、「定期的な1on1面談」と続いた。
職場で孤独を感じた場面に関するコメントは下記の通り。
「いつもテレワークだが久しぶりに出社をした。雰囲気に馴染めず、出社の方が孤独を感じると思った」
「ベテラン勢だけの独特の集団形成があったため、新人の頃は馴染めずに孤独感を感じることが多かった」
「同期が早期退職したため同年代がいなくなった。若い部下との打解け方を模索するが、結局見守るだけ」
「育休から復帰して時短勤務になったら、周りと雑談する暇が無くなった」
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