あきんどスシローが運営する「スシロー」は、国内全店舗において、AWLの提案する顔認証ソリューション「FaceWatch」が採用されることを6月12日に発表した。

全国約650店舗、5万人以上の従業員が働くスシローでは、勤怠管理システムによる打刻で勤怠を管理してきたが、打刻漏れや未打刻の残業が発生した際、従業員の自己申告以外に勤務実態を確認する手段がなかった。


このため、入退店の記録と勤怠データとの差異を突合し勤務実態を把握する必要性が高まり、本人認証による入退店記録のソリューションの導入の検討がされてきた。

入店管理にはテンキーによる開錠が用いられていたが、開閉操作を行った個人を特定できないという課題があった。また、従来の簡易な顔認証技術では、暗所や屋外での本人認証が困難という技術的な課題も存在していた。

これらの課題を解決するため、AWLが従来からの最先端の研究開発力と実装ノウハウを活かし、ニッコクソフトと共同で、顔認証専用端末と、顔認証エンジンをパッケージ化し、F&LCにおける1年半にわたる検討と実証実験を経て、「FaceWatch」のスシロー国内全店舗への導入が決定した。

「FaceWatch」は、施設における業務効率化とセキュリティ向上を両立する、次世代型の顔認証従業員管理ソリューション。具体的には以下の機能および特徴がある。
・顔認証による入退室管理(電子錠・スマートロックと連携)
・不正入店防止(退職者や部外者の侵入を防止)
・勤怠比較機能(勤怠記録と入退室記録の自動突合)
・未申請の時間外労働の検知
・AIカメラとの連携(AWLBOXとの統合でより高度な管理が可能)
・【開発中】外国人従業員の就労資格チェック機能

また、「FaceWatch」の全店導入により、以下のような具体的な効果が見込まれている。
・社員、アルバイトを含む従業員の暗証番号による入退店オペレーションを廃止
・適正な勤務実態の把握
・労務管理の効率化と、より働きやすい環境づくりに向けた入退店記録の活用
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