グランドセイコーのスポーツコレクションから発表された「Tokyo Lion TENTAGRAPH」(SLGC009)。テーマはその名の通り、百獣の王「ライオン」。
グランドセイコーを象徴する獅子のメダルのモチーフなだけに、否応なく期待が高まる。価格は231万円、30本限定で2025年8月8日発売予定。
○まさに威風堂々。グランドセイコー最新の傑作
ケースは獅子の爪をモチーフにしており、立体的な造形とヘアライン仕上げが施されている。素材には独自のチタン合金「ブリリアントハードチタン」を採用。軽量ながらステンレススチールの約2倍の硬さを持ち、耐傷性に優れ、美しい状態が長く保たれる。
ケースサイズは横43.0mm×縦50.0mm×厚さ15.6mm、重量は123g。そのボリューム感からは想像できない軽快な着け心地で、長時間の使用も快適だ。なお、ストラップは高強度ラバー製。裏面には獅子の肉球を思わせる滑り止めを設けるなど、ユニークなデザインとなっている。
風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス。透過性の高さは、まるで素通しのよう。
ダイヤルの見やすさが写真からも伝わるるだろう。
防水性能は20気圧。アウトドアや海のレジャーなど、アクティブなシーンでも安心して使用できるスペックを持つ(実際に使用するかどうかは別として)。
ムーブメントは「TENTAGRAPH」(テンタグラフ)の愛称を持つ「キャリバー9SC5」。
その名の通り、毎秒10振動(36,000振動/時)と3日間(72時間)のパワーリザーブを持つ自動巻き(手巻き付き)クロノグラフムーブメントだ。
ちなみに「10振動/秒」(TEN)、3日間(Three)、自動巻き(Automatic)のクロノグラフ(chronoGRAPH)というわけ。
デュアルインパルス脱進機構を搭載、さらにツインバレル(2つの動力ぜんまい)を組み合わせることで、平均日差+5~-3秒(静的精度)の高精度と長時間駆動を両立している。
また、計測時の正確さを高める装備として、柔らかな操作性を実現するピラーホイール方式や、トルクロスを抑える垂直クラッチ方式など、高級な機構が導入されている。
グランドセイコーが追求する精度とデザイン、そして王者のイメージを具現化した最新の傑作「Tokyo Lion TENTADRAPH」。時計愛好家にとって「垂涎の」と表現するにふさわしい1本だ。
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