6月29日にWOWOWで放送・配信するドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』(22:00~WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド)の完成報告会が18日、都内で行われ、三谷幸喜監督が田中圭、小池栄子、宮澤エマとともに登場した。
舞台、映画、ドラマと常に話題作を世に送り出し続ける鬼才・三谷幸喜氏が、自身のオリジナル脚本と監督で手掛けるWOWOWの"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズ。
同シリーズは、全編を一度もカメラを止めずに撮影するという前代未聞の挑戦が特徴だ。12年ぶりに復活したシリーズ第3弾となる同ドラマは、"海"が舞台。敬愛する太宰治が心中未遂を起こしたとされる海辺に迷い込んだ平凡な会社員が、時代を超えて奮闘するノンストップ・タイムスリップコメディとなっている。
田中圭らとともに会見に登場した三谷監督。冒頭のあいさつで「ワンシーンワンカット長回しドラマの第3弾になるんですが、新作が出来ました。手応えというかやっとやりたいことがちゃんと出来た、そんな感じがしております」と作品の出来栄えには自信を見せた。
第1弾は山の中、第2弾は空港、第3弾となる同ドラマは海を舞台にしている。「タイムスリップなので海や浜辺なら現代でも過去でもそんなに景色が変わらないでタイムスリップができると思って始まりました」と明かしつつ、「実際に始まったら海は本当に大変で、岩がゴツゴツしていたり石だらけで足場が悪いんです。俳優さんも大変でしたが、1番大変なのはカメラマンの山本英夫さん。今までの2作と比べて何よりも大変でした。前が高尾山だと今回は南アルプスぐらい大変だったと仰っていましたよ」と想像を絶する困難な撮影だったという。
三谷作品常連の宮澤エマは、太宰治をこよなく愛する平凡な会社員、小室健作(田中圭)の妻・美代子を演じている。
「どの作品でもその場で思いつかれたインスピレーションとか面白いちょっとした小ネタみたいなモノを今日これをやって、あれをやって、と仰るのは全然変わりませんでした」と同ドラマでも通常運転だったというが、「オーダーが日に日によってちょっとずつ増えていって、私の役なんて稽古場で1番最初にやったのと最終日では全く別人みたいな感じになりました。三谷さんはこれが演劇だよね、みたいな、こうやって作り上げていくのが俺たちのスタイルだよね、みたいに言ってて……いやいやこっちも結構大変だとは思いました」と語っていた。
編集部おすすめ